筑波大学 e-biz リサーチ・コンプレックス
多様な領域の研究者が結集して高度なビジネス教育を行なっている筑波大学大学院経営・政策科学研究科。そこで教鞭をとる3人が、eビジネスの研究複合体を結成。このコラムでは、最先端の研究について紹介していく。
コラムニスト
住田 潮
(すみたうしお,Ushio Sumita)
筑波大学大学院 経営・政策科学研究科教授
確率論を中心とした応用数学、情報工学、金融工学、生産システム、国際経営比較など幅広く研究。20年間の滞米経験を基にコンサルティングでも活躍している。米ロチェスター大学Ph.D、東京工業大学理学博士
三橋 平
(みつはしひとし,Hitoshi Mitsuhashi)
筑波大学大学院 経営・政策科学研究科講師
専門は組織行動論,組織社会学。現在は組織内構造,組織の経路依存性,そして複産業間多重市場構造などの要因が,どのようなメカニズムで組織行動のダイナミズムと関連しているのかを研究中。米コーネル大Ph.D。
水野 誠
(みずの まこと,Makoto Mizuno)
筑波大学大学院 経営・政策科学研究科講師
博報堂研究開発局を経て,筑波大でマーケティングの研究と教育に従事。主な研究テーマは,消費者の嗜好が形成され進化するプロセス。そうした観点から,e-biz戦略にも関心がある。東京大博士(経済学)。
掲載中の記事
e-biz経営学
先例主義の科学
[国内記事]
人間や組織、政府、社会が、過去の選択、経験や歴史的背景、学習といったものによって、現在の選択が制約を受ける現象を経路依存性(path-dependency)という。この過去の制約が、経済学や政治学、組織理論などの分野でシステマティックに研究されはじめたのは、それほど昔のことではない。今回のコラムでは、この経路依存性に関連した、モーメンタム(organizational momentum)の考えを紹介していく。[4/26 8:30]
e-biz経営学
ニッチ・オーバーラップ理論
[国内記事]
今回のコラムでは、まず、密度依存理論が抱える問題点を考え、それらの問題を解決するなかで生まれたニッチ・オーバーラップ理論について紹介していく。[12/9 3:45]
e-biz経営学
閑話休題:オリンピックと現代版竜馬の在り処
[国内記事]
ビジネスや学問やその他の分野において、スポーツ界に見られるような世界的水準で通用する才能を持った人材は、なかなか見当たらない。スポーツ以外の分野で才能溢れる英傑が見えてこない大きな理由の一つは、競争原理を機能させるための必要条件が満たされていないからではないだろうか。[9/14 0:0]
e-biz経営学
密度依存理論
[国内記事]
今回から3回にかけて、新しい組織理論の流れの1つでもある「競争」に関する理論をこのコラムで紹介していく。今回は、Michael Hannan、John Freeman、Glenn R. Carrollといった研究者達が築き上げた組織生態学(population ecology)と呼ばれる学派が展開する密度依存理論(density dependence theory)という理論を紹介する。[8/9 0:0]
e-biz経営学
オンラインでの購買は、リアルの店舗での購買とどう違うか?
[国内記事]
シカゴ地区で事業展開するピーポッド社は、リアルなスーパーマーケットの商品注文をオンラインで受け、宅配するサービスを行っている。提携するスーパーのIDカードによる購買記録とピーポッド社の顧客購入履歴を比較分析すると、これまでEコマースで語られてきた特性と必ずしも一致しなかった。[7/21 0:0]
e-Biz経営学
個人としての国際化対応(2)言語空間の構造
[国内記事]
文化・歴史・宗教的背景の異なる人々と“一つの場”を共有し活動を展開する際に、自らの占める場所を創り出しリーダーシップを発揮するためには、当然、コミュニケーション能力が問われます。コミュニケーションの基礎は、なんと言っても言語です。今回は、言語空間の構造について考えて見ましょう。[6/23 14:49]
e-biz経営学
業績低迷の責任とスケープゴート
[国内記事]
組織において、業績が低迷した際には、トップはその責任をとって辞任する、というのがあたかも常識のように考えられているが、実は、そうでもない、という研究について検証する。[6/7 0:0]
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