Webページを保存する──ScrapBook、Gmail、あとで読むオンライン仕事術(5)

ブックマークではなく、Webページを丸ごと保存する(スクラップする)方法はいくつかある。特別なソフトを入れなくても、実はコピー&ペーストでも保存できる。

» 2006年08月11日 18時58分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 Webを閲覧していて、「これだ!」というページを見つけたら、どうしていますか?

  • ブラウザにブックマークする
  • ソーシャルブックマークにブックマークする
  • テキストファイルにURLをメモしておく
  • 自分あて(または友人あて)にURLをメールする

 あたりがよく使われる方法だろう。ただしURLを保存するやり方は、オフライン環境で見られない、またサイトがなくなったときに見られなくなるといった問題がある

今回はWebページ自体を保存して、サイトが消失/移転しても情報を保存できる技を紹介したい。

IEやFirefox用のソフトを使う

 先日「3分LifeHacking」でも紹介した「紙copi Lite」や、Firefox用拡張機能の「ScrapBook」を使えば、PC内にWebページを保存できる。ScrapBookの場合、[右クリック]−[ページの取り込み]、またはキーボードショートカットでWebページが保存できる(筆者の場合[Shift]+[Ctrl]+[L]に割り当てている)。

 Webページの一部を選択して、取り込みを行えば、一部分だけでも保存可能。ScrapBookは「Firefox の標準機能である「名前を付けてページを保存」([Ctrl]+[S]) よりも正確にページを保存する」としており、ほぼ見た目通りのサイトを保存できる。

リニューアル前のITmediaニュース。こういったページを丸ごと保存しておける
専用ツールを使うのではなく、「名前を付けてページを保存」([Ctrl]+[S])でHTMLやMHTファイルとしてWebページを保存していくのも一案だ。ただし画像付きのページをHTMLで保存するとファイルが複数になって管理が面倒。MHTファイルは、標準のままだとFirefoxでは読めない。拡張機能である「Mozilla Archive Format」を導入すればMHTでの保存と閲覧が可能になる

もっと簡単な方法──コピーしてGmail

 レイアウトが多少くずれてしまってもいいなら、つまり書かれている情報のほうが重要ならば、もっと手軽な方法もある。Webページの保存したい部分を選択、コピーして、HTMLメールを使えるメールソフトに貼り付けるのだ。

 ここでもお勧めはGmail。下記のような流れで、Webページをメールとして保存できる。

  1. 保存したいページを選択([Ctrl]+[A]で全選択してもいい)
  2. コピー([Ctrl]+[C]を使おう)
  3. Gmailを開いて、「メールを作成」
  4. 本文のところが「リッチテキスト形式」になっていることを確認
  5. ペースト([Ctrl]+[V]を使おう)
  6. 自分あてにメールする
  7. するとWebページを1つのメールとして保存できる
@ITのWebページをコピーして、Gmailにペーストしてみた。「リッチテキスト形式」に設定しておくことがコツ

ボタン1つでWebページを自分あてにメール「あとで読む」

 Gmailよりももっと簡単なのが、サイドフィードが提供する「あとで読む」サービスだ。これはブックマークレット(Javascriptで書かれたプログラムで、ブックマークとして利用できる)で提供されており、いったん登録してしまえばブラウザ上のボタンを押すだけで実行できる。

あとで読むにアクセスしたら、メールアドレスを登録する
確認のメールが送信されるので、メールに記載されているURLにアクセス

メールに記載されているURLを開いたところ。あなた専用の[あとで読む]ブックマークレットが生成されているので、
ブラウザの一部にドラッグ&ドロップしたり、右クリックしてお気に入り(ブックマーク)登録したりする

 このページを保存しておきたいな、と思ったら自分のブラウザの「後で読む」ボタンを押せば、最初に設定したアドレスにHTMLメールとしてWebページが届くわけだ。

「あとで読む」で@ITを保存してみた。Gmailのメールアドレスを登録したので、このようなメールが届く

 Gmailにしても「あとで読む」にしても、問題点が2つある。1つはCSSなどを使っているページの場合レイアウトが崩れてしまうこと。2つ目は、Webページのテキストはメール本文に保存されるが、画像は元サイトへのリンクになってしまうことだ。

 逆に、Webページのスクラップをメールに統合してしまう利点の1つは、保存したWebページだけを対象に検索がかけられること。またデータがメールなので、ほかのアカウントに転送したり、ローカルのデータとして保存したりするのも容易だ。GmailのようなWebメールサービスならば、HTMLメールを利用することの抵抗感も少ないだろう。

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