富岡:明治時代以降にはもっと盛んに使われるようになりました。鹿鳴館時代には、日本の社交界でも必須アイテムになったようですね。
名刺は中国で生まれましたが、その後、欧米に広がり、欧米から日本に入ってきました。社交界で欧米人が名刺交換をしているのを見て、当時の日本人は「人と交流するときには、名刺が必要なんだ!」と感じたのではないでしょうか。
土肥:なるほど。ところで名刺発祥の地・中国……例えば、北京ではどのように使われているのでしょうか?
富岡:もちろん使われていますが、日本ほどではありません。シンガポールや香港、韓国などと比べても、使う頻度は少ない。ビジネスパーソンでも持っていない人がいますね。
あと、これは都市伝説だと思うのですが……(声のトーンが下がる)。
土肥:な、なんでしょうか? 怖いですよ(笑)。
富岡:中国では自分の素性をバラしたくないので、身元がよく分からない人には名刺を渡さないケースがある、とか。
土肥:ちょ、ちょっと、怖い話になってきたじゃないですかっ。書けないですよ、これは(書きましたが……)。
富岡:もちろん真相は分かりませんが、そんな話を聞いたことがあります。
土肥:……。次、いきましょう、次!
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