連載
» 2014年01月22日 11時30分 UPDATE

「やめる」習慣:悪い習慣を手放したら、自分が変わる!

「嫌なことを先延ばしにする」「ネットサーフィンにハマってしまう」など、長い目で見たらデメリットなのに、目先の誘惑に負けてついやってしまう習慣はありませんか?

[古川武士,Business Media 誠]

集中連載『「やめる」習慣』について

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 本連載は、2013年12月21日に発売した古川武士著『新しい自分に生まれ変わる 「やめる」習慣』(日本実業出版社刊)から一部抜粋、編集しています。

 「嫌なことを先延ばしにする」「ネットサーフィンにハマってしまう」「夜更かしで次の日に影響が出る」など、長い目で見たらデメリットなのに、目先の誘惑に負けて、ついやってしまう習慣はありませんか?

 それらの「悪い習慣」を放置しておくと、人生に「負のスパイラル」をもたらします。本書では、2万人以上を導いた習慣化コンサルタントの著者が、誘惑に打ち勝ち、悪い習慣を確実に手放せる「やめる習慣メソッド」を紹介します。

 NLP(神経言語学的プログラミング)とコーチングに基づいたこの科学的メソッドで、悪い習慣を断ち、人生に好循環を起こしましょう!


 私は、今でこそ「習慣化コンサルタント」を名乗っていますが、以前は何をやっても続かない人間でした。自分への投資としての習い事や講座、趣味にいたるまで挫折の連続だったのは、拙著『30日で人生を変える「続ける」習慣』にも書いた通りです。

 そして同時に、以前の私は「悪い習慣」に振り回されている状態でした。ここで、私の28歳当時の平日の生活を紹介します。

 いつも通り終電ギリギリで帰り、24時過ぎに帰宅。しばらく片付けをしていない雑然とした部屋に戻ると、ため息をつきながら、テレビとPCの電源を入れます。体重はどんどん増えているのに、テレビを見てネットサーフィンをしていると小腹がすいて、ついついスナック菓子とコーラに手が伸びています。そのままダラダラしていると、あっという間に深夜2時過ぎ。もっと早く寝ればよかったという自己嫌悪感を覚えながら、ようやく眠りにつきます。

 あくる朝、7時になると目覚まし時計5つに叩き起こされるも二度寝。気が付けば遅刻寸前の時間になっています。15分しか準備する時間がないので、あわててハミガキをしながら着替えて、駅まで猛ダッシュ。汗だくで満員電車に揺られながら、始業時間2分前に到着。

 通勤しただけですでにヘトヘトのところ、席に着いたら、早速システムのトラブルの件で、お客様からのクレームのメールと電話の対応に追われることに。今日中に仕上げなければいけない提案書の作成は、当然、後回しです。

 ようやく、お客様対応が終わって一息ついたのは夜20時。ストレスから夕食はカツ丼をほおばり、最後の提案書作りに向けてエネルギーを蓄えます。終電ギリギリまで提案書を作るものの、完成しないまま退社。ストレス解消のために帰りのコンビニでいつものようにスナック菓子とコーラを買ってしまい、体重は増える一方です。こんな調子でこの日もまた夜遅くまでダラダラ過ごしてしまうのでした……。

 お恥ずかしながら、当時の私はこんな生活をしていました。今思えば「悪い習慣」のオンパレードです。

 この記事を読んでいるということは、きっとあなたにも、やめたい「悪い習慣」が1つや2つあるのでしょう。次に挙げた習慣の中で当てはまるものはありませんか?

  • 嫌なことを先延ばしする
  • ネットサーフィンや携帯(スマホ)にはまっている
  • ダラダラと休日を過ごしてしまう
  • ついムダ遣いしてしまう
  • 夜更かしでいつも寝不足になっている
  • つい食べ過ぎてしまう
  • お酒を飲み過ぎてしまう
  • ちょっとしたことにイライラする
  • 小さなことにクヨクヨする
  • 完璧主義で何事にも時間がかかり過ぎる

 その他、ギャンブルやタバコなどをやめられない人もいるかもしれません。これらは悪い習慣の代表例といえるでしょう。

 悪い習慣とは目先の欲望や誘惑に負けてしまい、長期的に見るとデメリットをもたらす習慣です。さらに、悪い習慣は、以前の私のように負のスパイラルを生み出します。あなたから人生の貴重な時間を奪い、周囲からの信頼を落とし、最後には、あなたの最も大切な「自信」という資産を奪っていきます。

悪い習慣を放置していると、よい習慣を駆逐する

「悪貨は良貨を駆逐する」

 これはグレシャムの法則です。悪い貨幣(偽造貨幣)の流通を放置すると、よい貨幣(本物の貨幣)を人々が手元に置いてしまい、市場から消えてなくなるという意味です。

 習慣にもまったく同じことが言えます。仮に『「続ける」習慣』を読んで、よい習慣を身に付けたとしても、夜更かしや食べ過ぎなど悪い習慣が1つでも生活に入り込むと、よい習慣は悪い習慣に駆逐されてしまいます。

 ただ、仕事が忙しいとき、生活習慣が乱れることは誰にでもあります。仕事の付き合いや家族との時間を充実させるために、自分のスケジュールを優先できないことも多々あります。そんなとき、崩れたリズムを戻す力、コツが分かっていれば、安心して流されることもできます。

「続ける習慣」を補う「やめる習慣」

 『「続ける」習慣』は、「習慣化」を体系的に解説した書籍として、多くの方に支持をいただきヒット作となりました。また、台湾や韓国でも翻訳されて、Facebookなどを通じて「続けられました!」という声を今でもいただきます。

 私の人生のミッションは、習慣化を通じて「人生が変わった」という感動を世界中に広げることなので、国内外を問わずこのような支持をいただき、この上ない喜びです。一方で、同書で扱った習慣の中でも、読者の方やセミナー参加者の方の声から、ダイエットや禁煙、早起きの習慣化の確率が低いことが気になっていました。片付けや英語学習といった習慣に比べて習慣化率が低かったのです。

 その原因は大きく2つあると推測しています。1つは、それらは習慣化に3カ月かかる、身体習慣であることです。片付けや英語学習は行動習慣のため、1カ月で達成できます。『「続ける」習慣』では行動習慣を中心に扱ったため、身体習慣にはうまく応用できなかったことが考えられます。

 2つ目は、禁煙をしたり、夜更かし、食べ過ぎをやめるのは、新しく始める習慣とは比べ物にならないほど誘惑や欲望との戦いがあり、挫折してしまいがちという面があるからです。

 こういう事情もあり、読者の方から「やめる習慣」を作ってほしいとの要望を多くいただきました。よって、本連載の基となった書籍『新しい自分に生まれ変わる 「やめる」習慣』では、今回は悪い習慣をどのようにしてやめるか、それも1つではなく、どんな悪い習慣でもキッパリやめるための「やめる習慣メソッド」を公開。本連載ではその一部を抜粋して紹介します。

 また以下図にまとめた代表的な10の「悪い習慣」に関しては、具体的な事例と対策を説明します。『「続ける」習慣』がよい習慣を身につけるメソッド、『「やめる」習慣』が悪い習慣を手放すメソッドととらえていただければ、両者の位置付けは分かりやすいかと思います。

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 悪い習慣は、よい習慣と異なり、ほとんど無意識的に作り上げられています。また快感が悪い習慣を繰り返させる原動力になっているため、私たちは目先の誘惑に負けてしまうのです。

 人生は習慣によって作られます。習慣に振り回される人生と、習慣をコントロールする人生では大きく変わります。ぜひ、悪い習慣をリセットして、よい習慣を身に付ける準備を始めてください。本連載がそのための一助となれば幸いです。

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