会議では、問題テーマに合わせて6つの分類方法のどれを使うのが良さそうか、考えてみてください。例えば、問題が「利益が小さい」だとしましょう。利益を伸ばすには売上を伸ばすか、コストを抑えるかという選択肢になります。売上であればどういった売上か、コストであればどのようなコストか、さらに細分化していく必要があります。こうした場合は、選択肢を網羅していくことのできるツリー型が適しています。
しかし、同じ問題でも「どの業務プロセスに問題があって、売上や利益に悪影響が出ているのか」という視点から切り込んでいくなら、フロー型が最適です。また、成長率と利益率という2つの異なる視点で「どの商品がどの位置にいるのか」を把握したければマトリクスがよいでしょう。つまり、同じ問題でもアプローチの方法はさまざまであり、アプローチによって使う図解は変えなければなりません。
次回は、実際に分類図を使った具体的な整理方法について解説してみましょう。
知的生産研究家、新規事業プロデューサー。ショーケース・ティービー取締役COO。
リクルートで新規事業開発を担当し、グループ会社のメディアファクトリーでは漫画やアニメ関連のコンテンツビジネスを立ち上げる。その後、デジタル業界に興味を持ち、デスクトップパブリッシングやコンピュータグラフィックスの専門誌創刊や、CGキャラクターの版権管理ビジネスなどを構築。2005年より企業のeマーケティング改善事業に特化した新会社、ショーケース・ティービーを共同設立。現在は、取締役最高執行責任者として新しいWebサービスの開発や経営に携わっている。
近著に『知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100』『革新的なアイデアがザクザク生まれる発想フレームワーク55』(いずれもソフトバンククリエイティブ刊)、『頭がよくなる「図解思考」の技術』(中経出版刊)がある。
連絡先: nagata@showcase-tv.com
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