中田: じゃあ、まとめると、価格施策としては「1カ月無料トライアル」「1年契約に20%ディスカウント」とします。これまでのコスト理由での失注状況から10件の獲得が期待できます。
バリューアップとしては「コンサルティング&設定サービス無料提供」として、最大30件まで対応可能とします。
ブランディングとしては、会計カンファレンスに参加し、イベントで200名を動員予定。ここから30件の新規顧客をとることを目標とします。また、見込顧客の保有リスト1万件に最新の導入実績資料を送付。これは郵送費などを考慮して、メールで送信にしたいと思います。1%の反応率で100件の資料請求。そこからセミナーと同じ15%の受注率として15件。これを目標として、合計85件以上の受注を目指します。
吉岡: オーケー。だいぶ、アイデアは出尽くしたみたいね。あれっ、こんな時間。じゃ、あたしは次のミーティングがあるんで!
鈴木: 俺も。今日締め切りの提案書があるんだ、じゃあな。
中田: えー、鈴木さんも、吉岡さんも、ちょっと待ってくださいよ。
鈴木: 大丈夫。もう、お前の頭の中でやるべきことは整理されてるだろ。あとは、社長にしっかりプレゼンしとけ。うまくいったら、昼飯おごれよ!
吉岡: あたし、この辺の安ランチじゃ嫌。ホテルのフルコースね!
中田: ええっ! そんな……
さて、7回にわたってお届けした集中連載いかがでしたでしょうか? 本書『たった15分で話がまとまる図解思考の会議』を出した直後、いろんな会社の方から「本で紹介されているダメ会議は、まさにうちの会社そのものだ!」という意見が多数寄せられました。
会議の生産性は、あなたと会社の写し鏡です。会社やあなた自身を変えたければ、会議を変えるのです。もっと、創造的でエネルギッシュで価値の高い会議にすることです。図解思考がその一助になりますように……。
知的生産研究家、新規事業プロデューサー。ショーケース・ティービー取締役COO。
リクルートで新規事業開発を担当し、グループ会社のメディアファクトリーでは漫画やアニメ関連のコンテンツビジネスを立ち上げる。その後、デジタル業界に興味を持ち、デスクトップパブリッシングやコンピュータグラフィックスの専門誌創刊や、CGキャラクターの版権管理ビジネスなどを構築。2005年より企業のeマーケティング改善事業に特化した新会社、ショーケース・ティービーを共同設立。現在は、取締役最高執行責任者として新しいWebサービスの開発や経営に携わっている。
近著に『知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100』『革新的なアイデアがザクザク生まれる発想フレームワーク55』(いずれもソフトバンククリエイティブ刊)、『頭がよくなる「図解思考」の技術』(中経出版刊)がある。
連絡先: nagata@showcase-tv.com
Webサイト: www.showcase-tv.com
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