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» 2005年01月12日 12時43分 UPDATE

dev blog/CMS7分で分かる12月のBlog界 (1/2)

Blogサービス各社は付加価値の創造へと向かい始めている。2005年のBlog界はどうなるのか? 12月の出来事を振り返り、動向を見ていこう。

[森川拓男,ITmedia]

 2005年、新しい年が明けてから、早くも12日。成人式、鏡開きも終わり、そろそろお正月気分も完全に抜けたころではないだろうか。

 2004年は、“Blog”がメジャーになった年だったといえる。WebやEメールでインターネットを楽しんでいる一般ユーザーだけでなく、マスコミなどを通じて広く普及し始めたのだ。2005年もその傾向は増加していくだろうが、それに加え、Blogの付加価値を狙うサービスが増えていきそうな感じだ。しかしBlogサービスでは、急増するユーザーにサービス側が対応できるのかどうか、正念場の年にもなりそうだ。

Blogサービスはユーザー増加に対応できるのか?

 12月24日に報じたように、gooリサーチとjapan.internet.comが発表した「Blogに関する調査」第10回レポートによれば、Blogの認知度は確実に上昇、作成したいと考えるユーザーも増加傾向にあることが分かっている。

 それは、Blogサービスにも表れており、多くのサービスで相変わらず障害が目立っている。

 たとえば「SweetBoxBlog」では、一部ユーザーのページが表示されない問題、そして高負荷時に一部のファイル損失問題が発生していたが、20日に障害発生原因の調査が完了、23日のメンテナンスで対処すると発表した(12月21日既報)。原因はサーバOSのRAIDドライバ不具合だという。その後、23日のメンテナンスは24日に変更されて実施すると告知されているが、その結果報告がないために、一部のユーザーから不安の声も上がっている(サーバメンテナンス延期のお知らせ)。

 このほかにも、本サイトで記事にしないまでもアクセス障害が複数のBlogサービスで発生している。これは、Blogユーザーが増加するに伴い、サービス側が想定していた以上の負荷がサーバにかかり、結果的にダウンしてしまうといった事態が多発したためだ。そして、大手のBlogサービスが積極的に開設している芸能人など著名人Blogが、アクセス過多に拍車をかけているともいえる。

 その結果、アクセス解析が正常に表示されないというトラブルも発生しているサービスもあった。中でも、1月7日にも報じた通り、2004年12月に発生した「アメーバブログ」のアクセス障害は、アクセスランキングによる賞金という発表を行っていたが、致命的ともいえるトラブルになってしまった。最終的に12月一杯のアクセスランキングは修復されたが、12月7日以降にBlogを開設したユーザーは12月30〜31日のランキング順位を反映できない結果になってしまっている。2月からランキングが無事に復活できるかどうか、注視したい。

 また、障害が続いていたNTTデータが提供しているBlogサービス「Doblog」は24日、「安全宣言」を発表した。しかし、その後も緊急メンテナンスが行われるなど、まだ快適な状態とはいえないようだ。

 2005年こそは少しでも快適なBlog環境が整備されることを望みたい。

新規参入からサービス拡張まで12月の新Blogサービス

 それでは、2004年12月のBlogサービスから振り返るとしよう。

 まずは12月にサービス開始した新しいBlogサービスから。

 ITCネットワークは7日、ケータイとPC両方に対応して共通URLからアクセスが可能な無料Blogサービス「269g」(ブログ・ジー)を開始した(12月8日既報)。オープンにあたって、23日までに会員登録したユーザーを対象にしたキャンペーンも実施。20日には絵文字機能拡張もされている(12月21日既報)。これにより、オープン当初はモノクロだった絵文字が、一部動画を含むカラー対応された。

 新卒採用コンサルティングを手がけるワイキューブは、就職活動する学生向けのBlogサービス「就活blog」を8日に開設した。会員登録受け付けは10日から。就職活動の情報交換をBlog活用によって支援するもので、新しい形のBlogの方向性を感じさせるものだ。

 Blogサービス「gooブログ」を提供しているNTTレゾナントは、同サービスの機能を拡張しパワーアップさせた有料Blogサービス「gooブログアドバンス」の提供を15日に開始した(12月15日既報)。月額290円(税込)のgooアドバンスパッケージの申し込みで利用可能となり、容量や機能拡張が行われている。また、2005年1月31日までに申し込むと料金が最大3カ月分無料になるキャンペーンも展開中。

 また、Blogサービスの新しい試みも始まっている。Blogサービス「ココログ」を提供するニフティと「はてなダイアリー」を提供するはてなが共同で、Blogの面白さや魅力を伝えて認知度をアップするための共同キャンペーンサイト「ブログる場合ですよ!!〜こたつにお餅にみかんにブログ〜」を開始した(12月15日既報)。キャンペーン期間は、2004年12月14日から1月31日まで。このキャンペーンが2005年のBlog界にどのような影響を与えていくのか、注目だ。

 自治体が運営する国内初のSNSもスタートしている。熊本県八代市が運営する地域ポータルサイト「ごろっとやっちろ」に追加されたSNS機能だ(12月10日既報)。Blog機能ももちろん備えている。これまで地域性を持ったBlogサービスはあったが、自治体運営という形は初めて。今後、別の自治体にも広がっていくのだろうか。

 また、新サービスではないが、マイクロソフトのBlogサービス「MSNスペース」は、2日のメンテナンスでリニューアルされ、ベータ版から正式版に移行している。

 13日には、関西生活情報サイト・フルルKansaiの日記サービス「フルル日記」がトラックバックとRSSに対応してBlogの基本機能を備えることになった。

ケータイ対応や絵文字機能など表現力向上が進む

 このほかのBlogサービスについても見ていこう。

 サイバーエージェントが提供するBlogサービス「アメーバブログ」は1日、新機能として、利用できるHTMLタグにimgタグ、トラックバックボタン機能を追加した(12月2日既報)。また、15日には画像アップロード容量が100Kバイトから200Kバイトにアップしている。

 ファイナンス・オールによる独身女性向けのBlogポータル「化け犬.jp」では、14日にケータイ投稿機能が追加された(化け犬.jp 〜技術編【entry】)。

 NTTレゾナントのBlogサービス「gooブログ」は、ケータイで撮った動画を簡単にBlogに貼り付けられる機能と、プロフィール欄とブックマークへの機能オプションの追加を行っている(12月21日既報)。

 グローバルメディアオンラインが提供するBlogサービス「ヤプログ」は21日、ケータイ閲覧機能をスタート(12月22日既報)。特別な設定なしにケータイからヤプログのケータイトップページにアクセスできるようになっている。ただし、クリスマスや正月前のリリースをという意見を受けてのリリースとなったため、完全版としてではないとのこと。また、ケータイ機能と同時に、利用可能な絵文字も増加して、表現力を増している。

 JENSが提供しているBlogサービス「JENS WeBlog」は24日、アルバム機能追加とそれに伴う容量増加、FOAF機能の追加を行っている(12月24日既報)。

 ライブドアのBlogサービス「livedoor Blog」は、10日に、新機能としてHTML形式投稿フォームから利用可能な絵文字機能と、Blogリーダープラグインを追加した(12月10日既報)。そして21日、そのHTML形式の投稿フォームをIEに限定すると発表、ほかのブラウザを利用しているユーザーの物議を呼んだ(12月22日既報)。

 livedoor Blogではこのほか、12月28日に報じたように、急増するMoblogへ対処するために、連続投稿制限も開始している。

 ティーカップ・コミュニケーションが提供するBlogサービス「AutoPage」は7日、カスタマイズしたスタイルシートを複数保存し、好みのスタイル選択で使用できるようになった(12月8日既報)。保存できるスタイルは15個までで、編集や削除も可能だ。

 楽天が提供しているBlogサービス「楽天広場(日記・ブログ)」は、16日に行われるメンテナンス後に、カレンダー機能のバージョンアップを行い、日記のページのサブメニューとしてカレンダーとカテゴリを表示できるようになった(12月14日既報)。

 はてなが提供する「はてなダイアリー」は、14日にトップページをリニューアルしている。

 大手ISPが提供するBlogサービスでも同じような動きがあった。

 Blogサービス「ブログ人」は1日、コメントスパム対策機能、メールでの記事投稿アドレスの拡張など、全5項目に渡る機能拡充をした(12月3日既報)。

 ニフティが提供しているBlogサービス「ココログ」は9日、画像アップロード機能を変更や複数ライター機能追加、新サービス「ココログデザイン」の開始など、機能アップを図っている(12月10日既報)。

共有がキーワード

 ひとつのブログを複数で執筆したり、テンプレート共有を行う、「共有」もBlogサービス共通の動きとなっている。

 その動きも見てみよう。

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