“質問に質問で答える”意思決定エンジン「Hunch」公開Microsoft Bingとは違うアプローチ

米国版Yahoo!知恵袋にもかかわったFlickr共同創設者がスタートした「Hunch」は、UGCと高度なアルゴリズムの組み合わせによるユニークな意思決定エンジンだ。

» 2009年06月16日 08時26分 公開
[ITmedia]

 米Hunchは6月15日、意思決定エンジン「Hunch」を一般に公開した。Hunch(直感の意)は、ユーザーが質問を入力するとその質問の解決を助ける複数の質問を提示し、それに対するユーザーの回答に基づいて最終的なアドバイスを表示するというサービス。

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 Hunchは米Flickrの共同創設者、カテリーナ・フェイク氏らによる新興企業。フェイク氏は米Yahoo!によるFlickr買収後、米国版Yahoo!知恵袋「Yahoo! Answers」開発に携わった。新サービスは3月にβテストを開始し、一般公開の時点で4万人のテスターが登録している。

 使い方は、トップページ右上にある入力欄に質問を入力する。例えば「iPhone 3G Sを購入すべきか?」と入力すると、「既にiPhoneを持っている?」「iPhoneを扱っているキャリアを使っている?」「8Gバイトの容量が必要?」などの質問と回答選択肢のセットが10前後表示され、それらに回答していくと最後にアドバイスを表示する。

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 ユーザーはログインしなくても同サービスを利用できるが、ログインして自分のプロフィールを登録すると、より個人に合った回答が得られるようになるという。登録して質問に答えれば答えるほど、回答がその個人に最適化されていく。Hunchの質問はユーザーコミュニティーが作成するUGC(ユーザー生成コンテンツ)で、誰かが作成した質問にほかのユーザーが関連する質問を追加していくことで結論の精度を上げていく、Wikiのようなシステムになっている。

 HunchはAPIを公開する予定。サードパーティーはHunchのシステムを利用してWebサイトに独自のQ&Aを組み込むことができる。

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