大阪港の夢洲コンテナターミナルに2.4GHz帯などを利用したワイヤレスメッシュが構築され、コンテナ物流などの管理は効率化されるという。
大阪市此花区の大阪港夢洲コンテナターミナルに、2.4GHz帯などを利用したワイヤレスメッシュネットワークが構築される。システムを提供するモトローラが7月1日に発表した。
夢洲コンテナターミナルは、政府が指定する全国5カ所の「指定特定重要港湾」(スーパー中枢港湾)のうちの1つで、20フィートコンテナに換算して約105万個のコンテナ取り扱い量が計画されている。同ターミナルでワイヤレスメッシュネットワークには、モトローラの「MOTOMESH Solo」が採用された。
MOTOMESHは、2.4GHz帯の無線LANと4.9GHz帯の高出力LAN(IEEE 802.11j)に対応したワイヤレスメッシュを構成するためのソリューション。すべての機器同士でマルチポップ通信が可能なほか、障害対応やロードバランシング機能も備える。無線機器が自律して分散的な経路計算を行うことから制御サーバが不要なため、通信ケーブルを敷設する従来の方法に比べて、ネットワークの設計や調整期間が半分以下で済むという。
モトローラは、港湾設備のTCMを通じて100台のワイヤレスモデムカードと、20台のワイヤレスルータおよびアクセスポイント、制御用ソフトウェアを供給する。MOTOMESHは、神戸港や岡山県の水島港、那覇港、新潟港にも導入されている。
夢洲コンテナターミナルのワイヤレスメッシュネットワークは、10月から運用される予定になっている。
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