Intelの四半期決算、独禁法違反の罰金が痛手に

Intelはアナリスト予測を上回る売上高を達成したものの、14億5000万ドルの罰金の影響で損失を計上した。

» 2009年07月15日 09時07分 公開
[ITmedia]

 米Intelは7月14日、第2四半期の決算を発表した。売上高はアナリスト予測を上回ったが、EUから科された罰金が響いた。

 同四半期の売上高は80億ドルと前年同期から15%のマイナスとなったが、Thomson Reutersがまとめたアナリスト予測72億8000万ドルを上回った。

 損益は3億9800万ドル(1株当たり7セント)の純損失となった。欧州連合(EU)から科された独禁法違反の罰金14億5000万ドルが響いた。罰金の影響を除くと、10億ドルの純利益となる。前年同期は16億100万ドルの純利益を計上していた。

 第2四半期は季節要因により、半導体企業にとって軟調な時期となる傾向があるが、Intelは第1四半期と比べて好調で、売上高は12%、粗利率は5.5ポイント伸びたとしている。

 「第2四半期の業績はPC市場の状況改善を反映した格好となり、前四半期からの伸びは1988年以来最高となった。今年後半は季節要因でもっと好調になると予測される」とIntelのポール・オッテリーニCEOは述べている。

 第3四半期の売上高見通しについては、81億〜89億ドルと見込んでいる。

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