企業の約6割がHyper-V 2.0の採用を検討――ITIC調査仮想化市場は堅調

サーバ仮想化市場のシェアトップは50%のシェアを誇るVMwareだが、MicrosoftがHyper-V 2.0で差を縮めるとITICはみている。

» 2009年08月31日 13時04分 公開
[ITmedia]

 景気後退の中、仮想化市場は堅調――。米調査会社ITICは8月26日、仮想化に関する調査結果を発表した。

 5、6、8月に世界の700企業を対象に行われたこの調査によると、サーバ仮想化市場は景気の停滞にもかかわらず堅調という。

 特にMicrosoftが7月にリリースした「Hyper-V 2.0」の採用と市場シェアが前年比で大幅に増えているという。現Hyper-Vユーザーは調査対象企業の32%だが、59%が向こう12〜18カ月のうちにHyper-V 2.0を採用する見込みだと回答した。サーバ仮想化市場のシェアトップはVMwareで50%を占め、2位はMicrosoftの26%。

 サーバ仮想化市場に比べ規模の小さいアプリケーション仮想化およびデスクトップ仮想化市場が伸びるのは2010年に入ってからとITICはみている。アプリケーション仮想化市場のシェアは、トップがMicrosoftの15%で、Citrix(11%)、VMware(7%)と続く。企業の約3分の2はまだアプリケーション仮想化を採用していない。デスクトップ仮想化市場は、1位がCitrix(19%)、2位がMicrosoft(15%)、3位がVMware(8%)だった。デスクトップ仮想化もまた、6割以上の企業がまだ採用していない。

 そのほか、調査対象企業の約40%が、複数ベンダーの仮想化製品を採用済みあるいは採用する計画だと回答した。また、向こう6〜12カ月の間にクラウドコンピューティングサービスにデータを移行すると回答した企業はわずか14%だった。

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