Microsoftは傘下Dangerによるモバイル向けクラウドサービスでのユーザーデータ消失について、被害に遭ったのは少数のユーザーで、データはほぼすべて復旧できる見通しだと発表した。
米Microsoftは10月15日、同社傘下のDangerのサービスで消失した米携帯キャリア大手T-MobileのSidekickユーザーデータはほぼ復旧できそうだとユーザーあての声明文で発表した。
同社モバイル担当幹部の署名入りのこの声明文によると、今回の障害でデータを失ったのは「少数の」Sidekickユーザーで、「すべてではないが」顧客データのほとんどを修復できており、まず連絡先データから可能な限り早くリストアしていく計画という。
今回の事故について同社は、コアデータベースとバックアップのデータが消失したのは、あるシステム障害が原因となっていると説明している。現在システムをコンポーネントごとに再構築しているが、この作業には非常に時間がかかるという。引き続きT-Mobileと協力してデータ復旧に努めており、またSidekickサービスの信頼性を高めるためにシステムに変更を加え、バックアッププロセスを強化した。
MicrosoftとT-Mobileは、遅くとも17日までに復旧状況に関する次の情報アップデートを行う予定。
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