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» 2010年03月13日 08時30分 UPDATE

ビジネスマンの不死身力:あなたの一言で職場は変わる (2/2)

[竹内義晴,ITmedia]
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ちょっとした褒め言葉を大切に

 やる気は出すものではなく出るものである。これが分かれば、仲間のやる気の引き出し方も見えてくる。鍵になるのは「ちょっとした褒め言葉」だ。

 自分に照らし合わせて考えてみよう。「お前、もっとやる気を出せよ」と言われるよりも、「ありがとう。○○さんはスキルがありますね」と言われる方がうれしいし、やる気も出てくる。だが、普段の会話で飛び交っているのは、「やる気を出せ」という直接的な言葉だ。頭の中で「やる気を出そう」と意識しても、やる気はなかなか出てこないものである。

 仲間にやる気を出してほしいなら、仲間の内側からやる気が出てくるように言葉を掛けてみよう。つまり、ちょっとしたいい点を見つけて褒めるのである。褒めるのが恥ずかしければ、「以前よりも良くなったな」と評価を伝えるのもいい(スキルが不足気味の仲間に改善を伝えたい場合は、前回の記事『職場を変える「会話のチカラ」』を参照)。

 「時には叱ることも必要だ」という意見もある。もちろん褒めることですべては解決しないし、時には厳しく叱ることも必要だ。だが、相手のやる気は「出すものではなく出てくるもの」と理解していれば、一方的な叱責以外のやり方があることにも気付くはずだ。

職場を変えるのは、あなたの一言

 「職場に褒めてくれる人がいない」とため息をつきたくなる気持ちも分かる。わたしはかつて、エンジニアの仕事で、肉体的、精神的に疲れ果てた経験がある。仕事のやる気が出ず、「働く環境を変えてほしい」とリーダーに懇願するほどだった。「ツライ職場」で働くのは、本当に大変なことだ。

 「どうせ働くならもっと楽しく仕事がしたい」。こんな気持ちが芽生えたのは、チームのまとめ方が分からず、理解のない職場で働きたくないという消極的な気持ちが発端だった。

 会話の工夫を始めたのは、それからだ。仲間のちょっとしたいい点を褒め、前向きな言葉に言い換えて伝えた。少しの工夫を続けることで、仲間は明るい雰囲気になり、「ありがとう」と言い合える職場が生まれていった。その言葉で自分の気持ちも満たされ、仕事のやる気につながっていったのだ。

 「褒める」という行為は、仲間のやる気を引き出し、「ツライ職場」を変えていく。そのきっかけを作るのは、あなたの一言なのだ。

著者プロフィール:竹内義晴(たけうちよしはる)

 竹内義晴

テイクウェーブ代表。ビジネスコーチ、人財育成コンサルタント。自動車メーカー勤務、ソフトウェア開発エンジニア、同管理職を経て、現職。エンジニア時代に仕事の過大なプレッシャーを受け、仕事や自分の在り方を模索し始める。管理職となり、自分が辛かった経験から「どうしたら、ワクワク働ける職場が作れるのか?」と悩んだ末、コーチングや心理学を学ぶ。ちょっとした会話の工夫によって、周りの仲間が明るくなり、自分自身も変わっていくことを実感。その体験を基に、Webや新聞などで幅広い執筆活動を行っている。アイティメディア「オルタナティブ・ブログ」の「竹内義晴の、しごとのみらい」で、組織作りやコミュニケーション、個人のライフワークについて執筆中。著書に『「職場がツライ」を変える会話のチカラ』がある。




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