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» 2010年04月07日 08時00分 UPDATE

Open Middleware実践講座:仮想化したのに期待したほど構築時間を短縮できないのはなぜ?

ITシステムに関するさまざまな質問に、第一線で活躍するエンジニアが答えます。第1回は仮想化のメリットを最大限に享受するためのポイントを解説します。

[ITmedia]

(このコンテンツは日立製作所「Open Middleware Report vol.50」からの転載記事です。)

業務アプリケーション視点から仮想化の構築と運用フェーズをサポートすることが重要です

 仮想化を導入してサーバ集約を実現すれば、これまで1台1台のサーバに対して行っていた作業をまとめて行うことができ、すべてが効率化できると思われがちです。実際、仮想化ソフトウェアが環境の複製までやってくれるので、手作業の必要はないように見えます。けれども、単に移行するだけでは業務システムやアプリケーションの設定は手作業のままです。そのため、ご質問のような事態が発生します。

hlc_ochi.jpg 日立製作所 第2AP基盤ソフト設計部 主任技師 越智 康

 こうした問題を解決するのが、仮想化環境に対応したアプリケーションサーバです。新しいCosminexus V8.5では仮想化環境への対応強化が図られており、仮想サーバの複製を行いながら、さらにOSやアプリケーションなどの環境を自動設定する機能を備えています。また、仮想サーバを追加するときにはロードバランサーに加入する設定が必要となりますが、その際に手作業ではミスが発生しやすくなります。ここも自動的に設定が行われるため、人為的ミスを回避しつつ運用を効率化できます。

 これら設定の自動化により、仮想サーバ構築にかかる時間を大幅に削減できます。例えば、弊社が試算する4台のサーバを使用するモデルケースでは、構築時間が1/5になります。自動化による短縮のほか、設定作業そのものを並列化して行うため、これだけの時間短縮が可能となるのです。手作業を排除できるため、検証の時間も省くことができます。

hlc_pic01.jpg Cosminexus V8.5適用による構築時間の短縮

 自動化のメリットとして、サーバの拡張が容易なことも挙げられます。例えば、勤怠管理アプリのサーバ増強の場合、手作業ではサーバを追加するごとに仮想サーバの設定が必要です。すでに自動で管理しているサーバがある場合は、“勤怠管理を1台増やせ”という命令だけで設定できます。

 日常的な運用にも同じような効果があります。例えば、ブレードサーバの1つがハード障害を起こして止まったとします。仮想化ソフトウェアはハードウェアと仮想サーバの関係は管理していますが、そこで何の業務が動いていたのかまでは理解できないことがあります。Cosminexus V8.5では、勤怠管理と生産管理といったように、動いていた業務の内容も含めて一元管理しているので、何が1台減ったのかすぐに分かります。そのため、回復するにはどのアプリケーションを複製して代替機にスケールアウトするべきかが容易に把握できます。

 これらCosminexus V8.5の特長は、現場のSEやSIの経験、意見にも基づいて、業務アプリケーション視点で搭載されたものです。現場の構築と運用をサポートすることで、狙ったとおりの仮想化の効果を得ることができます。

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