モバイルビデオカメラのFlip部門を閉鎖し、家庭向けビデオチャットシステムのUmiを企業向けUC製品に統合する。
米Cisco Systemsは4月12日(現地時間)、コア事業に集中する目的でコンシューマー事業を再編すると発表した。同社の第4四半期(5月〜7月)中に約550人削減する。
この再編で、まず家庭向け小型ビデオカメラのFlip事業を閉鎖する。Flipは、Ciscoが2009年3月に約6億ドルで買収した米Pure Digital Technologiesの製品。撮影した動画を直接ネットワークで送信できるため、Ciscoはコンシューマー向けネットワーク事業の一環として同製品を展開してきた。
また、昨年10月に立ち上げた家庭向けビデオチャットシステム「Umi」を企業向けテレプレゼンス製品に統合し、メディア企業向けSNS作成プラットフォーム「Eos」も動画技術部門に組み入れる。
ジョン・チェンバーズ会長兼CEOは、「われわれはネットワークを中心としたプラットフォーム戦略に集中するための変革を行っている。Ciscoのコンシューマーへの取り組みは、コンシューマーにサービスを提供する企業およびサービス業者を支援することにフォーカスする」と語った。
同社はこのリストラ経費を約3億ドルと見込んでいる。Ciscoの第3四半期(2月〜4月期)決算は5月11日に発表される予定だ。
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