住友生命が4万台のスレートPCを導入、7月から3万人が利用導入事例

営業職員が使用する端末を、モバイルPCからLTE回線に対応したタブレット形状のスレートPCへ切り替える。Windows資産をそのまま継承して顧客サービスを強化できるというのが理由だ。

» 2012年03月13日 14時32分 公開
[ITmedia]
専用スレートPCの利用イメージ

 住友生命保険は3月13日、営業職員用の新業務端末として4万台のNEC製専用スレートPC(タブレット端末のような板状のPC)を導入すると発表した。7月から約3万人が利用を開始し、共用端末や予備機としても使用される。

 同社によると、新端末の導入は動画を活用した商品説明などコンサルティングサービスの強化が目的だという。新端末は12.1インチのペンタッチ入力が可能なディスプレイを搭載し、顧客と対面しながら直観的な操作を行える。重量が約945グラムと持ち運びがしやすいほか、バッテリで8時間の駆動ができる。オフィス内では専用の外付けキーボードを装着してデスクトップPCのように操作できる。

 またNTTドコモの高速データ通信サービス「Xi」にも対応。社外では同サービスを利用して社内のサーバに接続し、必要な場合にだけ顧客情報を参照する。端末にデータを保存しない仕組みしたことで個人情報の保護を強化した。職員がUSB型認証キーを端末に接続してパスワードを入力しなければ、システムを操作できないようにする。

 NECでは既存のモバイルPCで利用されているアプリケーションなど予めインストールした状態で端末を住友生命に納入する。住友生命は業務データを日常的にバックアップしており、新端末はWindows OSを搭載しているため、モバイルPCから短時間かつ簡単な作業で移行できるという。

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