日本IBM、Hadoopに連携する予測分析ソフトの新製品を発表

予想分析ソフトウェア「IBM SPSS Modeler」と連携する「IBM SPSS Analytic Server V1.0」を発表。RDBに加え、Hadoopのデータも分析対象にできる。

» 2013年05月30日 16時14分 公開
[ITmedia]

 日本IBMは5月30日、予測分析ソフトウェア「IBM SPSS Modeler」において、ビッグデータを活用する際の処理プロセスやスピード、コストの最適化を支援するソフトウェア新製品「IBM SPSS Analytic Server V1.0」を発表した。

 この新製品は、SPSS ModelerとHadoopの間に導入することで、統合されたビッグデータの予測分析システムを実現する。SPSS Modelerを大規模データの並列処理を行うためのアプリケーションフレームワークHadoop Map/Reduceに対応させており、分散ファイルシステムの「HDFS」に直接アクセスして、Hadoop基盤上にあるデータの分析を実行できるようになる。同製品は、IBMの「IBM InfoSphere BigInsights」に加え、Cloudera、Hortonworks、オープンソースとして配布されているApache Hadoopなど、主要なHadoopソフトウェアに対応している。

 SPSS ModelerとHadoopとの連携は、IBMが独自に研究開発した分析アルゴリズムのためのインタフェース「Analytic Framework」で自動的に処理される。複雑なHadoopの知識やスキルがなくても、SPSS Modelerの画面上から操作するだけで、予測分析への大規模データの活用が可能になるという。さらに、Hadoopに対してデータの加工やサンプリング、分析結果の書き込みなども行えるようになる。

 IBM SPSS Analytic Server V1.0の販売価格は17万5350円(1テラバイトあたりの基本価格)からとなっている。

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