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» 2013年06月25日 18時39分 UPDATE

HP World Tour Beijing Report:中国と悠久のパートナーシップをコミットするHP、IT変革を企業に訴求

HPが中国・北京で開催中のアジア太平洋地区向けのカンファレンス2日目の基調講演には、メグ・ホイットマンCEOが登場。中国進出30年の歴史とさらなる関係の強化をアピールした。

[國谷武史,ITmedia]

 米HPは6月25日、アジア太平洋・日本地域向けのカンファレンス「HP World Tour Beijing」を中国・北京市の国際貿易センターで開催した。基調講演にはメグ・ホイットマンCEOが登壇。米IT企業では初めて同国に進出してから30年近くが経過し、同氏はさらなる関係の強化をアピールした。

hp03_1.jpg 2000人以上が詰め掛けた基調講演会場

 このカンファレンスは、米国で11〜13日に開催した年次カンファレンス「HP Discover」を受けて世界市場を巡る第一弾イベントとなる。中国を中心としたユーザー企業やビジネスパートナーとメディアら総勢2300人以上が出席。同社は1985年に中国で合弁によるHP Chinaを設立し、グローバルにおける開発と生産の重要拠点と位置づけている。

hp03_2.jpg メグ・ホイットマンCEO

 ホイットマン氏は、開口一番に「World Tourは初の試みであり、最初の地に北京を選んだ。それは、HPとって中国が最も大切な場所だからだ」を切り出した。同氏は2011年にCEOに就任して以降、1年8カ月の間に3度中国に足を運び、225社の中国企業を会見したという。カンファレンス前の19日には中国戦略の強化の一環としてCEO直属の「戦略的成長イニシアチブ」部門の新設を発表するなど、その姿勢を明確に打ち出している。

 セッションを通じてホイットマン氏が強調したのは、同社が中国のユーザー企業およびパートナー企業にとって「これからもベストパートナーであり続ける」というメッセージだった。その背景には、クラウドコンピューティングやビッグデータ、モビリティといった米国や日本で既に起きているITの変革の動きが、中国やアジアの新興国でも胎動しているとみているためだ。

 ホイットマン氏は、先進的な中国の導入企業として、同社の省電力サーバ「HP Moonshot System」で数億台規模の医療機器のリモート監視システムを構築したNeusoft、プリンティングソリューションを導入して中国の伝統芸術作品のデジタルアーカイブ化を進めるARTRON、Proliantサーバや3PARストレージなどでデータセンターを構築したモニター製造大手のBOEなどを紹介。クライアントソリューションからサーバ、ストレージ、ネットワーク、サービスなどHPが強みとする広範なポートフォリオを活用してITの変革に臨み、ビジネスでの成功を収めているユーザー企業が続々と出現しているとした。

hp03_3.jpg 中国のユーザー企業を代表して登壇したNeusoft バイスプレジデントの劉氏。HPのBPOサービスを利用して以来、8年にわたる関係で同社のソリューションを活用しているという

 最後にホイットマン氏は、「みなさんが“スーパーマン”となって持続的な発展を成し遂げていくために、われわれがいる。一緒にがんばっていきたい」と語った。

DreamWorksも中国進出

 カンファレンスの後半では米アニメーション制作大手のDreamWorks AnimationのCEO、ジェフェリー・カッツッエンバーグ氏が登壇。同社が2012年に中国と合弁で上海に設立したアジアの制作拠点「Oriental DreamWorks」のテクノロジーパートナーとして、新たにHPを選んだことを発表した。

 DreamWorksはHPとテクノロジーパートナーシップを結んでおり、DreamWorksの設立初期にはホイットマン氏が、DreamWorksの取締役を務めていたこともある。会見にはカッツッエンバーグ氏とホイットマン氏が並んで立ち、その蜜月ぶりをみせた。

hp03_4.jpg 中国でのパートナーシップを発表したカッツッエンバーグ氏(左)とホイットマン氏

 カッツッエンバーグ氏によると、Oriental DreamWorksではHPの最新のワークステーションやデータセンターソリューションを導入する予定だとし、コンピュータグラフィックによる3Dデジタルアニメーションの制作におけるワークフローの効率化に取り組む。

 「今わたしが注目しているのは、『スケーラブルマルチコアプロッセッシング』の技術だ。現在は制作したシーンのレンダリング処理に8時間を要しているが、これをリアルタイムに処理していくことで、クリエーターがより複雑でリッチなクリエイティブを実現できるようにしたい」(同氏)という。

 両社では米国で2015年12月の公開予定の「カンフー・パンダ3」を共同制作する。同作はOriental DreamWorksで制作する初の作品となるもので、カッツッエンバーグ氏は、「中国文学を題材にした作品の発表も控えており、アジア発の作品を世界に展開していきたい」と述べた。

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