千代田化工建設、中期経営計画を支える基盤システムを刷新導入事例

千代田化工建設は、データマネジメントを実行するための基盤システムとして「SAP ERP 6.0」を導入した。

» 2013年09月26日 17時31分 公開
[ITmedia]

 千代田化工建設は、同社グループの中期経営計画を支える管理基盤として「SAP ERP 6.0」を導入した。SAPジャパンが9月26日に発表した。

 千代田化工建設グループは、2013〜2016年の中期経営計画における基本戦略の1つに「データマネジメントインフラの整備と運用」を掲げる。新システムこの戦略の基盤として、本社とカタールの関連会社「Chiyoda Almana Engineering LLC」で導入され、4月に運用を開始した。

 千代田化工建設は、海外の売上高が7割を占める。事業推進において管理会計や財務会計だけでなく、プロジェクトマネジメント力の強化、業務のグローバル化など10年後を見据えた経営基盤の再構築が経営の重要テーマであった。また、同時にIFRS(国際財務報告基準)に即した会計処理対応を連結ベースで実現することも検討していた。

 同社では2010年後半にビジネスプロセスの見直し、次期中期経営計画を支える基盤となる新システム構築の検討をスタート。新システムを2013会計年度から稼働させることを目標とした。複数社のシステムを検討し、2011年7月に導入を決定、8月に構築を開始した。途中、プロジェクト管理システムや各種IT運用ツールとのインテグレーションなどを強化するために計画を拡張したものの、計画通りとなる2013年4月に本番稼働に至ったという。

 今後は国内の主なグループ会社でも2015年の稼働を目指して導入を進めていく。海外導入に向けては3〜6カ月の短期間でシステムを稼働させるためのテンプレート作成を進めている。SAP BusinessObjects BI Platform 4.0などの分析ツールも導入しており、「データマネジメント基盤が構築できたことで、収集したデータを今後さまざまな業務に活用していきたい」(同社)としている。

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