芸能プロのアミューズ、仮想化環境にセキュリティ対策導入

海外進出に対応すべく、外部データセンターで運用する基幹システムのセキュリティ対策にWAFの仮想アプライアンスを採用した。

» 2014年02月27日 12時23分 公開
[ITmedia]

 大手芸能プロダクションのアミューズが、外部データセンターでプライベートクラウドとして運用する基幹システムのセキュリティ対策に、仮想アプライアンスによるWebアプリケーションファイアウォール(WAF)を採用した。製品提供元のフォーティネットジャパンが2月27日に発表した。

 アミューズではアーティストマネージメントやライブなどの興行のほか、近年はグッズやチケットの販売、ファンクラブシステムといったネットビジネスにも注力する。同社のプライベートクラウドは、これまで社内向けに閉じた環境で運用されていたものの、アジア進出などによる拠点新設に対応するために、インターネットアクセスを許可したという。これによってインターネットからの脅威対策を強化する必要があった。

WAFの導入イメージ(フォーティネットより)

 フォーティネットによれば、アミューズでは脆弱性診断に基づくシステム改修を迅速に行うなどの対応を講じているという。だが、万一の脆弱性悪用攻撃などのリスクに備えてWAF製品「FortiWeb」の仮想アプライアンスを導入した。

 同製品は、Web系システムに対する攻撃を遮断する機能のほか、Webの改ざん検知や脆弱性スキャン、ウイルス対策などの機能も備えることが採用理由だという。アミューズ IT企画部は「仮想環境に導入でき、機能に優れ運用も容易であること、さらに経営層に導入効果を分かりやすく提示できるレポート機能を備えていることを評価した」とコメントしている。

アミューズのWebサイト

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