パケット使用量との戦い――勝つ方法を試した結果半径300メートルのIT(2/2 ページ)

» 2015年10月06日 07時00分 公開
[宮田健ITmedia]
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「パケット使用料」との戦いは続く

 このような設定をあらかじめ行っておくことで、うっかりパケットを大量消費することもなくなるのではないかと思います。本来であれば、モバイルであっても通信量上限の緩いサービスが安価で提供されていればいいのですが……。

 思えば、ケータイで(正確にはPHSで)パケット定額プランが登場した2000年初頭、本当に画期的なサービスが出てきたと感動しました。当時はテキストが中心の「ケータイ向けサイト」を見るためのサービスでしたが、いまではPC向けサイトか、PCと変わらないリッチなスマートフォン向けサイト、さらには動画を見るようになりました。一人当たりの通信量が爆発的に増えているのに、爆発的に値上げもできないまま同じサービスを提供しなくてはならない点については、通信キャリア各社に同情をせざるを得ません。この点について、大きな技術革新が起きることを期待します。

 結果としてジムでドラマを見る方法は「ない」ということになってしまいました。家族には外出先ではなるべく無駄なパケットを使わないよう話し、設定も一通り変更しました。しかし、その通信量上限が復活した翌月の1日に、まさか自分が同じ失敗をするとは思いませんでしたが……。

300m 気が付いたらたった1日で3ギガバイト以上を消費し、頭を抱えました。原因はPCのバックグラウンドでクラウドストレージが大量に同期をしていたこと……

著者紹介:宮田健(みやた・たけし)

デジタルの作法 『デジタルの作法』

元@ITの編集者としてセキュリティ分野を担当。現在はフリーライターとして、ITやエンターテインメント情報を追いかけている。自分の生活を変える新しいデジタルガジェットを求め、趣味と仕事を公私混同しつつ日々試行錯誤中。

筆者より:

2015年2月10日に本連載をまとめた書籍『デジタルの作法〜1億総スマホ時代のセキュリティ講座』が発売されました。

これまでの記事をスマートフォン、セキュリティ、ソーシャルメディア、クラウド&PCの4章に再構成し、新たに書き下ろしも追加しています。セキュリティに詳しくない“普通の方々”へ届くことを目的とした連載ですので、書籍の形になったのは個人的にも本当にありがたいことです。みなさんのご家族や知り合いのうち「ネットで記事を読まない方」に届けばうれしいです。


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