顔認証システムは何に活用できるのか――NECがデモ展示(2/2 ページ)

» 2017年05月23日 00時00分 公開
[園部修ITmedia]
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ラベルプリンタと組み合わせると入退場などの管理も容易に

 顔認証などの個人認証の仕組みと、ラベルプリンタの「MultiCoder」シリーズを組み合わせると、チケットやリストバンドの発行システムも容易に構築できる。NECのMultiCoder 503シリーズは、耐久性の高いリストバンドにQRコードや氏名などを高速に印刷できるラベルプリンタ。病院の受付票や、コンサート会場での不正入場防止システムに応用できるという。QRコードがプリントできるMultiCoder 300Sシリーズを利用すれば、入り口で本人認証をしたうえで、専用チケットの発行などが可能になる。QRコードを利用した自動チェックイン・自動チェックアウトや、館内滞留者の把握などに活用できるという。

MultiCoder ラベルプリンタ「MultiCoder」シリーズと組み合わせたソリューションも

これらのソリューションを容易に導入できる新型スリムサーバ

 こうしたソリューションを導入する際に、1つのハードルとなるのが「サーバをどうするか」という問題だが、NECでは学校のPC教室用サーバや、工場の生産装置を制御するサーバ、小売店の店頭に設置するサーバなど、幅広い用途に使える省スペースなサーバを用意している。「Express5800/T110i-S」は、UPS用のバッテリーも内蔵するリーズナブルなサーバで、静音かつ高温環境対応、防じん性能も備える。サーバルームなどがない環境でも安心して利用できる。

Express5800/T110i-S 店舗や学校などでも活用しやすいコンパクトなサーバ「Express5800/T110i-S」。バッテリーを内蔵しており、停電や瞬断などに備えられる

 バッテリーはドライブベイに内蔵しており、設置スペースは不要。停電時には安全にサーバをシャットダウンし、通電が再開するとすぐに再起動する。バッテリーの状態は、管理ツール「Expressscope」で確認ができる。高負荷時と低負荷時でそれぞれ何分くらいバッテリーが持つか、といった情報も参照できる。

Expressscope バッテリーの状態も、管理ツールExpressscopeで確認可能。Expressサーバを使ったことがある人なら慣れ親しんでいる環境だという

ワークスタイル変革コーナーには未発表の製品も

 内線電話ソリューションなど、ワークスタイル変革に重要な、コミュニケーションを改善するソリューションなども展示があった。未発表の製品もあり、来場者からは製品化に期待する声も聞こえた。

 超短焦点プロジェクターを3台組み合わせ、ワイドな画面をシームレスに投影するソリューションや、パンフレット配布用の器具の代替となる、タッチパネル付きのコンテンツ配信端末「PONTANA」など、NECの強みを生かした製品も多数並んでいた。

超短焦点プロジェクター 3台の超短焦点プロジェクターを組み合わせ、シームレスに電子黒板のように使えるシステムも
PONTANA コンテンツをスマートフォンなどに配信できるデジタルサイネージ「PONTANA」。タッチ操作でパンフレットや地図、動画を配信しているURLを記載したHTMLファイルなどを簡単に手元のスマートフォンにダウンロードできる
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