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» 2018年03月06日 10時50分 公開

商品棚をスマホで撮影、自動で棚割データ化――キリンビール、NECの「店舗棚割画像解析システム」を導入

キリンビールが、スマホなどで撮影した商品棚の画像から商品を自動で識別し、陳列状態をデータ化するNECの「店舗棚割画像解析システム」を導入する。棚割データは棚割管理ソフトや分析ツールなどと連携させて、棚割提案や売上分析などに活用できるという。

[金澤雅子,ITmedia]

 キリンビールは2018年3月5日、NECと連携して、小売店舗の売場にある商品棚をスマートフォンのカメラで撮影し、商品の陳列(棚割)状況を解析するシステム「店舗棚割画像解析システム」を開発し、同年5月から導入すると発表した。

Photo 「店舗棚割画像解析システム」による業務プロセスのイメージ

 同システムでは、専用アプリを使い、スマートフォンのカメラなどで撮影した商品棚の画像をクラウド上の画像解析エンジンに送信し、陳列商品の種類と位置を識別して、棚割情報として出力する。

 このシステムは、NECの画像認識技術により、撮影環境に左右されにくい高精度な識別性能や、多数の商品を瞬時に認識できる高速性、一般的な解像度のカメラ画像を利用できる汎用性を実現。また、専用アプリには、撮影の際に手ブレの可能性を指摘する「画質チェック機能」や、直前に撮影した画像の一部を表示して撮影漏れを防止する「隣接商品表示機能」など、最適な画像を簡単に撮影できる支援機能を搭載している。

 NECによると、棚割状況をデータ化する作業は、棚の撮影写真を見ながら棚割管理ソフトに手作業で入力するといった従来の方法では、業務に慣れたスタッフでも1店舗につき1時間以上を要するという。新システムでは、画像認識によって商品を自動で識別し、データ化するため、作業を効率化でき、従来の約10分の1の7分程度に短縮できると説明する。

Photo 「店舗棚割画像解析システム」の画面イメージ

 データ化された棚割情報は、Webアプリケーションで確認、修正などができる他、他のツールと連携させたデータ活用も可能。例えば、既存の棚割管理ソフトウェアに棚割データを取り込んで新たな棚割提案の作成を効率化したり、分析ツールやAIと連携して売上の分析や予測をしたりするといった活用ができるという。

 キリンビールでは、小売店舗で消費者が商品を選びやすく、手に取りやすい商品陳列を実現し、売上拡大を図るため、営業担当者が各流通企業や店舗に合わせた適切な棚割提案を行っている。新システムの導入により、営業担当者の業務を効率化し、よりスピーディーな棚割提案を行えるようにする。

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