この二つは売れると見込んだのか入荷数が多かったのだ。「女性にはピンクが人気かなと思ったら、意外にグリーンを選ぶ方が多くて」
なんとなく紅白みたいでおめでたい。
12時、まだ店の前には行列がある。このときの先頭の人に伺ったら、10時半ごろに到着されたのだそうだ。「以前はMacintoshユーザーだったのだけど、いまはPCです。でもいい機会だからMacintoshに戻ろうかな」とのこと。まさに術中にはまってらっしゃる。
そういえば、きょうはみんなiPod miniだけ買いに来たのかと思っていたら、他のものも一緒に買う人が多い。miniではないiPod(第4世代)もよく売れているようだ。ハイになっているのはスタッフだけではないのだ。
15時ぐらいには、行列もなくなり、普通に店に入れるようになった。一日外で列の整理をしていたスタッフはすっかり日焼けしている。明日はヒリヒリするだろう。
店内は冷房がきいているのだけど、そうすると湿気が空調で結露して水滴になる。逆さにモップを構えたスタッフがこまめに拭いているのだけど、どんどんたまる。
さて、そうこうするうちにピンクがいよいよ少なくなってきた。そして16時ちょうど、最後のピンクがなくなる。あとはシルバーのみ。とはいっても、そのシルバーも20台を切っている。スタッフが「もうすぐなくなります、おはやめに!」と叫ぶ。
そのせいか、どんどん少なくなる。「あと6台!あ、7台あった?。あと7台!」なんて声がする。そして、16時7分、最後の1台が終了。店長をはじめ、スタッフの歓声が上がる(*3)。お疲れさま。
最後の1台を買ったのは荻窪から来たアベックの彼女のほう。「1時間前に(アップルストアに)電話をかけたら、『ぎりぎりです』っていうんで来てみたら、本当にぎりぎりでした。ピンクかシルバーが欲しかったんでちょうどよかった」だそうです。ちなみにMacintoshユーザー。
さて、取材を終えて家に帰ってみると、とどいていた夕刊の1面にiPod mini発売の記事がのっていた。そうか、あれはそんなにすごいことだったのか。
*3 店でこういう歓声を平気で上げちゃうってのが、いかにもアップルストアなのだ。
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