夜景ポートレートに限らないけれども、大事なのは冒頭に書いたように、顔の明るさと背景の明るさのバランス。顔があまりに暗ければそこをフラッシュで助けてやる、が基本的な考え。逆にいえば、顔がそれなりに明るければフラッシュはいらないのだ。
たとえばこんな写真。実はこれ、この写真の左側にカフェがあって、そこの光がちょっと漏れてたのだ。手ブレしないよう、ISO400に感度を上げ、マイナス1.3の補正をかけて手持ちで撮ってみた。明るい光じゃないからちょっと顔が暗いけど、その場の雰囲気が出る。
もうひとつ、イルミネーション自体の明るさを使ってみる。
冒頭の青い光のトンネルの中でイルミネーションの光を使ってみた。
光がメチャ青いので顔も青くなってるけど、ちょっと幻想的な感じで、イルミネーションの光で顔が柔らかく照らされてるのがいい。でも顔が青くなっちゃうのはね、と思ったら、ホワイトバランスをいじろう。照明が青すぎて修整しきれなかったけど、このくらいにはできる。
今度は赤いネオンの下で。
どちらも「50mmF1.4」という明るいレンズを使ってはいるけれども、照明の色を生かしたその場の雰囲気の出る写真になった。あえてその場の光で撮る、というのも楽しい撮り方だ。
最後はわざと夜っぽく撮ってみた。
顔は暗いけれどもほのかに写ってて、背景のイルミネーションが丸くぼやけて光ってる。ちなみに三脚も使わない普通の手持ちの撮影だ。
明るい単焦点のレンズはボケもきれいで多少暗くてもなんとかなるので、夜の撮影をしたい人は1本持っておくとよいだろう。
(モデル:西秋愛菜)
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