　使用するときは浴室の照明を点灯させた状態で本体を床に置き、電源をオンにする。このとき、本体を水に浮かべたり水の中に入れたりしてはいけない。また、バスタブの縁などの不安定な場所にも置かないよう、注意書きが入っている。説明書によると、本体の上からシャワーなどの水しぶきがかかっても正常に動作するが、直接水にかけたり、水の中に入れたりすると故障の原因となるそうだ。

ダイヤル式のスイッチ（左）。スイッチを入れると本体も光る（右）

　あとは浴室の照明を消せば、天井に広がる星空を楽しめる。このとき、投影画像がボケている場合はピント調整ダイヤルを回せば星がはっきりと見えるようになる。なお、投影レンズに水滴が付いていたり、曇っていたりするときれいに見えない場合があるので、その場合はレンズの水滴を布で拭き取る。

　使用後は本体の電源をオンにしたまま浴室の照明を点灯させて、その後に本体の電源をオフにする。そのあと、浴室に放置しないように注意しよう。

　この商品が映し出す夜空は、5月下旬の23時ごろの星空で、「うしかい座」「しし座」「おとめ座」で構成される「春の大三角」や、「はくちょう座」、「こと座」、「わし座」で構成される夏の大三角、「おおぐま座」、「こぐま座」、「へびつかい座」、「てんびん座」、「さそり座」、「ケフェウス座」、「ヘルクレス座」、などさまざまな星座を楽しめる。天の川も無数の細かい星の集合で表現されている。

星空に浮かぶスカイツリーの雄姿

スカイツリーはジャマにならない絶妙な大きさ

　もちろんこの星空の中には、あの東京スカイツリーも映し出される。スカイツリーの姿は端から中央部にかけて描かれており、想像していたよりは星空鑑賞のじゃまにはならない絶妙な大きさだ。このあたりは人それぞれ好みがあるだろうが、ワタクシの場合はスカイツリーの大きさについてはとくに気にならなかった。

　星空の映像は鮮明で、浴室の白い天井に映し出すと美しい。もちろん浴室だけでなく、リビングや寝室などで投影してもすばらしい星空を楽しめる。最適投影距離は1.5～2.3メートルと説明書には書いてあるが、ふつうの家ならこの距離で問題ないだろう。

　本体も小型・軽量でかさばらず、東京スカイツリーのイラストが入ったこのプラネタリムは、スカイツリー好きにはぜひおすすめだし、お土産などのギフト用途にも最適だと思う。本物の東京スカイツリーが本格的にライトアップするのは約1カ月後となるはずだが、このプラネタリウムを見て、あれこれ想像してみるのも楽しいと思う。