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第1回 「VALUESTAR G タイプW」をAV機器目線でチェックする豪華仕様なAV+地デジPC「VALUESTAR W&VALUESTAR G タイプW」ロードテスト(1/2 ページ)

» 2012年12月13日 17時00分 公開
[野村ケンジ,ITmedia]

NEC「VALUESTAR G タイプW」がわがシアタールームに

photo 「VALUESTAR G タイプW」23型ワイドの液晶ディスプレイを採用する

 私はAV機器、特にオーディオ機器の評価を主に担当するライター。PC USER編集部へは以前から「いちどAV機能を主軸にしたPCをじっくり使い込んでみたい」というリクエストはしていたのだが、Windows XP時代のPCが壊れたこと、同時にWindows 8が登場したこと、さらにDLNAによるネットワーク配信・再生機能を主軸にした“AVハブ”的機能を拡充したいと思っていたことを機会に、それならばAV機能が豊富なPCを自宅のベース機としようと、えいっと導入してしまうことにした。

 私が選んだのは、Windows 8搭載のNEC「VALUESTAR G タイプW」だ。こちらは店頭モデル VALUESTAR WのNEC直販サイト「NECダイレクト」オリジナルモデルで、最大16Gバイトのメインメモリやクアッドコアの上位CPUであるCore i7-3740QM、Windows 8 Pro、SSD(128Gバイト)+HDD(1Tバイト)のハイブリッドストレージ構成とする選択肢を用意するなど、店頭モデルよりワンランク上の構成を選択できる特徴がある。

 カタチとしては液晶一体型デスクトップPCに分類され、NECがアピールするポイントを確認する限りはAV機能付きPCというよりも、テレビ+AV機能とPCのハイブリッドマシン──といったイメージである。ともあれオーディオとビジュアル系機能を強く訴求する本機が、どこまでAV機器ライクに扱えるのか。「AV機器評価モード」でさまざま角度から検証していきたい。

 なお、私のVALUESTAR G タイプWは、第3世代Core i7-3630QM(2.4GHz/最大3.4GHz)、8Gバイトのメインメモリ、3Tバイトの大容量HDD、BDXL対応 Blu-ray Discドライブ、23型ワイド/フルHD(1920×1080ドット)のIPS液晶ディスプレイを備える仕様である。PCとしての基本パフォーマンスは最低限いまどきのPCとしてテキパキと動いてくれればよく、基本的には「普段使いにまったく問題ない仕様」と判断し、今回はほとんど言及しないことをお許し願いたい。


photo わがシアタールームに導入した「VALUESTAR G タイプW」

 やはりポイントは、「映像と音の感動を解き放つ──」とうたう多彩なAV機能だ。まずデジタル放送チューナーは「3波(地上デジタル/BSデジタル/110度CSデジタル)ダブルチューナー」を内蔵し、さらにWindowsを起動せずともすぐテレビが起動する“プラス1”の3波チューナー「3波ぱっと観テレビ」機能を備える。これで、いわゆる普通の液晶テレビとして活用可能である。さらにレコーダー機能も家庭用Blu-ray Discレコーダーに劣らない機能と使い勝手を実現し、最大16倍のAVC長時間ダブル録画が可能。フルHD解像度+マウス/キーボードの操作性を生かした電子番組表+おまかせ録画の使い勝手も見逃せない。録画番組のメディア記録用およびBlu-ray Discタイトルの再生用として、BDXL対応Blu-ray Discドライブももちろん搭載する。

 そして、YAMAHAロゴがきらめく「YAMAHAサウンドシステム」も実装する。ヤマハ開発の低音再生技術「SR-Bass」を取り入れたウーファー、よりクリアな中低音を再現するというチタンコーンスピーカーを採用した、4ワット+4ワット+ウーファー8ワットの構成。PCとしてはかなり豪華で、ぜいたくな仕様と想定できる。

photophoto 「sound by YAMAHA」ロゴのあるYAMAHAサウンドシステム。前面4ワット+4ワット、背面に8ワットウーファー8ワットを実装する、2.1chの構成だ

NEC Direct(NECダイレクト)
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