一般社団法人デジタルライフ推進協会(Digital Life Promotion Association:DLPA)は、外出先から自宅のNASにアクセスし、録画番組などを視聴するための共通仕様「リモートアクセスガイドライン」を策定した。同日、バッファローが同ガイドラインに対応するNAS「LS300AVシリーズ(仮称)」を今春発売すると表明している。
DLPAは、デジタル技術の進歩により可能になった新しい活用形態を「デジタルライフ」と位置付け、技術的側面と著作権保護を考慮した健全なルール作りを目的とする一般社団法人。アイ・オー・データ機器、KDDI、デジオン、バッファローの親会社であるメルコホールディングス、エレコムが加盟している。
今回のガイドラインは、DTCP-IP 1.4(DTCP+)に準拠し、メーカー間の相互運用性を確保するデバイス管理やセキュリティ確保に関する仕様をまとめたもの。これに対応した製品を用いれば、スマートフォンやタブレット、PCなどからインターネットを経由して、自宅のNASに保存された録画番組を楽しめるようになる。
ガイドラインの内容
DLPAでは、NASをAV周辺機器として活用するため、2012年3月に「DLPA NAS」という指針を提案。DLPA NASでは、機能によって“レベル1”から“レベル3”を規定しており、今回のリモートアクセス機能も新レベルとして盛り込まれる予定だ。DLPA NASのレベルは対応製品のパッケージに表示され、購入時の指針になるという。
DLPA NAS | 概要 |
---|---|
レベル1 | 動画、写真、音楽ファイルの共有が可能なNAS。DLNA ver.1.5のDMSまたはM-DMS認証を取得しており、他機器との相互接続性が保証される |
レベル2 | レベル1の機能に加え、地デジ録画番組などの著作権保護コンテンツを扱うため、ネットワークダビング(ムーブイン)と配信に対応したNAS |
レベル3 | レベル1、レベル2の機能に加え、ネットワークダビング(ムーブアウト)の機能を備えたNAS。BDレコーダーにムーブアウトしてBD/DVDメディアに書き出せる |
新レベル | リモートアクセス機能 |
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