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ヤマハ、22年ぶりのセパレートAVアンプを発表――「CX-A5000/MX-A5000」を10月発売(2/2 ページ)

» 2013年09月12日 14時24分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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 もちろん最近のトレンドを反映してネットワークオーディオをサポート。AirPlayに加え、DLNA1.5によるWAV/FLACの192kHz/24bit再生、ネットラジオ「vTuner」などに対応している。また同社のリモコンアプリ「AV CONTROLLER」を使えば無線LANを介してスマートフォンやタブレットからAVアンプの操作が可能だ。Bluetoothは、オプションの「YBA-11」を利用できる。

 MX-A5000と接続するためのプリアウトには、ヤマハの業務用ミキシングコンソールなどで実績のあるNEUTRIK(ノイトリック)製の金メッキ仕様XLR端子を採用した。また「CD-S3000」などバランス出力を持つ機器との接続を想定し、オーディオ専用のバランス入力も用意している。

プリアウトのXLR端子

 HDMI入力は8系統(うち前面の1系統はMHL対応)。HDMI出力は2(同時出力可、Zone2/4出力可)。ほかに14系統のアナログ映像入力、7系統のデジタル音声入力、11系統のアナログ音声入力などを用意した。本体サイズは435(幅)×192(高さ)×448(奥行き)ミリで、重量は13.6キログラムとなっている。

「MX-A5000」は「DSP-Z11」ゆずりのシャーシ

 一方の「MX-A5000」は、「DSP-Z11」ゆずりのシャーシを採用している。フロントパネルのデザインこそ全く異なるが、特徴的なH型リジッドフレームや底部中央にある“5本目の脚”などは同じだ。フロントパネルとサイドパネルはアルミ押し出し材で作られている。

フロントとサイドのパネルはアルミ製

 3段ダーリントン出力段/電流帰還型のパワーアンプ回路も基本的にはDSP-Z11と共通。ただし、出力は11chすべてが230ワット(定格)の同一出力となっている。「DSP-Z11では電源が足りず、11chのうち4ch分は50ワットになっていた。しかし今回はA-S3000と同じ大型トロイダルトランスを採用することで電源を強化し、11chすべてで同じ出力が得られるようになった」(ヤマハ)。4オームまでのローインピーダンス駆動にも対応した。

A-S3000と同じトロイダルトランスを採用

 入力はもちろんバランス接続の11ch入力を用意。一方でスピーカー端子はYラグやバナナプラグにも対応する真ちゅう削りだしの金メッキ・スクリュー式ターミナルを採用している。

 11chのパワーアンプを活用し、柔軟にチャンネルレイアウトを変更できるのも特長の1つ。11の入力系統を隣接ずる5つのグループに分け、それぞの端子の横にセレクタースイッチを用意した。これを切り替えることでグループ内のほかの入力系統に信号を分配できるという。例えば、5.1ch構成として5chぶんのスピーカーをすべてバイアンプ駆動にしたり、ワイドなスクリーンに合わせてセンタースピーカーを最大3台まで並べるといったことが可能になる。

「チャンネルセレクター」(左)とチャンネルレイアウト例(中、右)

 本体サイズは、435(幅)×210(高さ)×463.5(奥行き)ミリ。重量は25.4キログラム。

チタンカラーも用意

 ヤマハでは、「CX-A5000/CX-A5000」のバリエーションとして、通1990年代に同社製AVアンプやオーディオコンポーネントに広く採用されていた「チタン」カラーも用意する。グレーメタリック調の深い色合いにホワイトのレタリングを施したもので、発売時期はブラックより少し遅い12月中旬になる予定だ。

「チタン」カラーは12月発売

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