“禁断の設定”を開放!?――パイオニアが投入したUSB-DAC「U-05」のマニアック度(3/3 ページ)
禁断の設定(?)をユーザーに開放
田口氏によると、U-05の大きな特徴が、ユーザー自身で好みの音に調整できる3つの機能だという。まず「デジタルフィルター」は、ESS DACがもともと持っている機能で、ESSが開発した「SLOW」「SHARP」、およびパイオニア独自の「SHORT」から選択できる。標準では解像感の高い「SHARP」となっていて、リモコンのボタン操作で簡単に変更できる。
2つめは、アップサンプリングとビット拡張を行う「オーディオスケーラー」機能だ。基本的にはAVアンプからの流用だが、DSPは384kHzまで対応できるものに変更されている。設定は「Hi」「Low」「OFF」の3段階。また、逆に楽曲の信号を忠実に再現する「DIRECT」モードも設け、ユーザーの好みで選択できるようにした。
最後は「ロックレンジアジャスト」機能。これもDACチップがもともと持っている機能の1つだが、通常はユーザーに開放されることはない。なぜなら、ロックレンジを狭めるとデジタル伝送時のジッターノイズが減り、「音が締まってくる」ものの、あるレベルを超えるとロックが外れ、“音切れ”が発生してしまうからだ。音切れの発生は製品の信頼性に直結するため、一般的には十分に余裕を持ったロックレンジを設定する。
しかし、ロックレンジを狭めることによる音の変化は、実際に試して見るとかなり魅力的だ。そこでパイオニアは、通常設定として4段階のロックレンジ設定を設けてユーザーに開放。さらに“裏モード”ではないが、リモコンのボタンを5秒以上長押しすることで移行できる“上級者モード”まで用意した。上級者モードにすると、7段階のロックレンジ設定が可能だ。
「おすすめは、楽曲を再生しながら1段階ずつロックレンジを狭めていき、音切れが発生したら1つ戻ること。昔、カセットテープで録音レベルを調整したように、ぎりぎりの線を見極める楽しさがあります」(同氏)。
U-05の価格は10万5000円。同社では6月17日(火)より東京・銀座にあるショールーム「パイオニア プラザ銀座」に「U-05」を先行展示する予定だ。
また、ヘッドフォン販売のフジヤエービックは「U-05」の試聴会を6月22日(日)に開催すると発表している。場所は、ヘッドフォン祭でもおなじみの中野サンプラザで、開場時間は11時30分から15時まで。参加は無料だ。詳細は同社の告知ページを参照してほしい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
豪雨被害の千葉で「通れた道マップ」トヨタが公開 直近3時間の通行実績が分かる
-
2
河川監視のライブカメラ水没か――千葉豪雨、村田川の映像が水中に 「こんなの初めて見た」
-
3
サービス終了した「Link!Like!ラブライブ!」開発元が破産 負債103億円超 東京商工リサーチ
-
4
千葉の豪雨、変電所の装置も水に浸かる……東電PG、現場写真を公開
-
5
東京ガス子会社、社員が飲酒後にPCを紛失 個人情報約2万件を保存
-
6
千葉県の豪雨から一夜 2万軒超で停電続く 千葉市では2260人が避難
-
7
千葉の「通れた道」、JARTIC地図で確認可能に トヨタやホンダなど5社のデータを集約
-
8
ニチレイ、7月のサイバー攻撃で漏えいの可能性 グループ従業員の氏名や社用メアドなど
-
9
悪酔いにチェイサーは効果なし? 日本酒4合+水1Lを飲ませ二日酔い調査 大分大などが研究
-
10
熊本「通れた道」マップ、トヨタが公開 ホンダも「通行実績情報マップ」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR