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カドー、同社初となるMADE IN JAPANの加湿器や22畳タイプの空気清浄機を発表今後は欧米に展開

» 2015年09月29日 14時08分 公開
[村上万純ITmedia]

 カドーは9月29日、同社初となるMADE IN JAPANの加湿器「HM-C610S」と適応床面積22畳の空気清浄機「AP-C200」を発表した。HM-C610Sの価格は4万5900円で10月10日に発売する。AP-C200の価格は5万2920円で、11月10日に発売(いずれも税込)。両モデルともカラーはブラックとホワイトの2色を用意する。

photo MADE IN JAPANの加湿器「HM-C610S」

MADE IN JAPANの加湿器「HM-C610S」

photo カドー代表取締役社長の古賀宣行氏

 HM-C610Sは、除菌機能搭載カートリッジがパワーアップした、同社初となるMADE IN JAPANの超音波式加湿器。カドー代表取締役社長の古賀宣行氏は「円安の流れや自身のエンジニアとしてのモノづくりへのこだわりもあり、MADE IN JAPANに挑戦した。想像以上に日本のモノづくりの基盤がなくなっていて苦労したが、さまざまな協力がありコストと品質面をクリアできた」と振り返る。タンク製造に白石工業が、商品組み立てには十和田オーディオが協力しており、古賀氏は「まずは部品点数の少ない加湿器から挑戦したが、今後は円安の環境などを見ながらMADE IN JAPANの横展開も検討したい」と語った。

 カートリッジにはイオン交換樹脂を搭載し、“白い汚れ”の原因となる炭酸カルシウムを3分の2ほど削減するという。温度・湿度・照度センサーを搭載し、連続で最大22時間加湿する。適応床面積は洋室で17畳、和室で10畳。高さ85.5センチのミスト吹き出し口から部屋全体を効率良く加湿する。

photo 高さ85.5センチのミスト吹き出し口

 定格消費電力は最小25ワット/最大42ワット。タンク容量は2.2リットル。加湿量は毎時100/200/400/600ミリリットル。本体サイズは270(直径)×855(高さ)ミリ、重量は3.4キロ。給水カップ、アロマトレイ、吸水芯5個、拡散フィンが付属する。抗菌カートリッジは別売りで、交換の目安は約半年。

22畳タイプの空気清浄機「AP-C200」

photo カドー代表取締役副社長 鈴木健氏

 AP-C200は、住空間において高いニーズがあるという22畳タイプの空気清浄機。同社はこれまで小スペースタイプの「MP-C20U」や62畳タイプの「AP-C700S/D」などを発売しており、カドー代表取締役副社長 鈴木健氏は「これでフルラインアップがそろった」と胸を張る。

 360度吸引口を設けた円筒型の金属ボディのコンセプトは「レイアウトフリー」(鈴木氏)で、どの場所に置いても全方位からしっかりと空気を吸って浄化するとしている。表面は傷が付きにくい粉体焼き付け塗装で仕上げた。パワフルな送風を実現するという斜流ファンや脱臭性に優れた活性炭フィルター、ニオイ・ホコリ・照度センサーを搭載する。光触媒技術によるセルフクリーニング機能で、フィルターの長寿命化も実現した。


photo 22畳タイプの空気清浄機「AP-C200」
photo 適応床面積はこれまでのラインアップの中間に位置する

 最大風量は259立方メートル/時。定格消費電力は最小5.6ワット/最大33ワット。運転音は最小29dBA/最大59dBA。本体サイズは242(幅)×242(奥行き)×652(高さ)ミリ、重量は約6.3キロ(フィルター含む)。交換用フィルターが付属する。交換の目安は約1年。

photo 本体上部

アジアから欧米市場へ

 2012年に日本でのブランドを立ち上げたカドーは、中国、韓国、台湾、香港、マカオなどアジア市場を中心に商品を展開。今年12月にはシンガポール、インドネシア、英国などへの市場展開を予定している。16年は北米にも進出するという。古賀社長は「カドーの製品を通して大気汚染に苦しむ国に貢献していきたい」と自身の思いを語った。

photo 世界の大気汚染率ワーストランキング
photo カドー製品のラインアップ

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