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いいイヤフォンを手に入れたらコレ! リアルな音をひたすら聴けるアプリ「立体録音部」片岡義明の「こんなアプリと暮らしたい」

» 2015年12月07日 19時36分 公開
[片岡義明ITmedia]

 今回紹介するのは、立体的な音を集めたアプリ「立体録音部」。収録されている音は、「バイノーラル録音」という手法で録音されたもので、人の頭の音響効果を再現するダミーヘッドや、本物の耳の穴に仕込んだマイクを使って録音することにより、通常のステレオでは体験できない立体的な音を再現できる。

さまざまな音源を収録している。とくに驚かされたのが「ドライヤーの音」だ(右)

 収録されている音源は、ドライヤーの風を頭や耳に当てる音、ビニール袋を頭にかぶったときの音、フリスクがシャカシャカと鳴る音などの身近な音のほか、海や山、雨、滝、虫などの自然の音、東西線や半蔵門線の音など鉄道の音、自動車の音など、実に多彩な音源がそろっている。

 さらに、鼻笛の音や靴の音など、人が発する音もある。中には「吐息」の音なんてものもあり、「はぁはぁ」という吐息に加えて、最後に「わっ!」という声が入っている。この音源については、「心臓が弱い人は聴かない方がよいでしょう」と注意書きが入っているので要注意だ。

 それぞれの音は、1回限りの再生ではなく、連続してずっと聴き続けられるリピートモードも用意されているので、雨の音などの環境音を聴きながら寝ることもできる。

 再生画面には、「途中、右で物音が。首の後ろで上下に動いて。もう1周。」といった具合に、音の鳴る順序が記載されているのも親切だ。再生/一時停止は画面をタップするだけで簡単に切り替えられる。

 なお、このアプリを利用するにあたっては、ステレオヘッドフォンを装着することが推奨されている。ヘッドフォンの左右を間違えたり、モノラルヘッドフォンでは効果が得られないので注意しよう。

「海の音」(左)と心臓に悪い「吐息の音」(中)、利用にあたってはステレオヘッドフォンが必要になる(右)

 どの音源も音質がよく、立体録音の奥深い世界を存分に楽しめる。とくに驚いたのが「ドライヤーの音」で、音を聞いているだけで風圧を感じたような気になるから不思議だ。音のいいヘッドフォンを購入したときには真っ先に試したくなるアプリである。

立体録音部(無料)

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