ITmedia NEWS >

iPhoneの内蔵マイクを活用するサウンドレベル測定アプリ「Sound Level Analyzer」片岡義明の「こんなアプリと暮らしたい」

» 2015年11月05日 14時41分 公開
[片岡義明ITmedia]

 録音やオーディオ機器のセッティングなどの際に便利なのが、スマートフォン用の騒音計測アプリだ。専用器具を使わなくても手軽にサウンドレベルを測定できるうえ、中には音響信号解析ツールまで備えているものもある。

 今回紹介する「Sound Level Analyzer」も、そのようなアプリの1つ。iPhoneに最適化され、キャリブレーション機能で端末ごとの感度差もある程度は吸収できるため、アプリであっても本格的な使い方ができる。なお、このアプリには有料版(600円)と、無料版の「Sound Level Analyzer Lite」の2つが用意されている。

無料版の「Sound Level Analyzer Lite」。測定中の画面(中)。キャリブレーションが可能(右)

 無料版は機能を絞ったシンブル版。広告も表示されるが、スタートボタンをタップするだけで簡単にサウンドレベルを計測できる点は有料版と同じだ。サウンドレベルはデシベル(dB)で表示され、計測する際は周波数補正特性をAフィルタ、Cフィルタ、Z(補正なし)からを選択できるほか、レスポンスも「FAST」と「SLOW」から選ぶことができる。また、ほかの騒音計と比べることにより、キャリブレーションも行える。

 計測結果はリアルタイムの数値が表示されるほか、最大値や最小値の表示も可能。また、サウンドレベルの動きをメーターで確認することもできる。

機能充実の有料版

 有料版では広告表示が消えるほか、上記の機能に加えて、サウンドレベルの時間変動グラフ表示や1/3オクターブバンドのスペクトラムアナライザー、FFTアナライザーなどの解析機能を搭載しており、サウンドチェックや周波数分析、音源推定などが可能になっている。

有料版の「Sound Level Analyzer」。測定中の画面(中)。測定時間をタイマーで設定可能(右)

 また有料版では、測定画像のキャプチャー画像や測定日時のタイムスタンプ、位置情報なども含めてデータをカメラロールに保存できるので便利だ。さらに、測定時間をタイマーで設定することもできる。設定範囲は10秒間〜1時間で、連続測定も行える。

測定値の推移をグラフで表示(左)。スペクトラムアナライザー画面(中)。FFTアナライザー画面(右)

 有料版は価格が600円だが、機能はかなり充実している。これらの機能を使うことにより、環境騒音の測定やオーディオ機器のセッティング、生録時の事前チェックなど、さまざまな用途に使用できるだろう。

Sound Level Analyzer(有料版、600円)


Sound Level Analyzer Lite (無料版)


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.