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見た目は同じでも音は違います――finalが密閉型ヘッドフォン「SONOROUS」のエントリーモデル2機種を発表

» 2016年02月18日 18時56分 公開
[ITmedia]

 S’NEXT(エスネクスト)は2月18日、「final」ブランドのヘッドフォン「SONOROUS」シリーズの新製品として、エントリーモデルにあたる「SONOROUS II」および「SONOROUS III」を発表した。

「SONOROUS II」

 「SONOROUS」といえば、62万9000円の「SONOROUS X」や38万8000円の「SONOROUS VIII」を擁する高級ヘッドフォンシリーズだが、今回はハウジングに金属ではなく硬質ABS樹脂を採用するなど大幅にコストダウン。価格は「SONOROUS II」が3万7800円、「SONOROUS III」は4万3800円とした。いずれも3月10日に発売予定だ。

こちらは「SONOROUS III」。プレーヤーは同社が扱うQuestyle「QP1」
硬質ポリカーボネートに30%のガラスを加えて強化したABS樹脂。表面にシボ加工を施して高級感を演出する手法は、高級カメラなどにも用いられるものだ
2機種の外観上の違いは、側面の製品名のみ

 どちらも密閉型で、高域の倍音再生に優れるチタン振動板の50mm径ドライバーも共通。トップエンドモデル「SONOROUS X」で開発した“フロントプレートとドライバーユニットを一体化する手法”を応用し、共振を抑えて明瞭(めいりょう)な音を実現したという。もちろんfinalお得意のBAM機構も採用し、振動板前後の圧力バランスを最適化。上位機の開発で得られたノウハウにより、「より高い精度のチューニングを施した」(同社)としている。

 ケーブルは着脱式で、ヘッドフォン側のコネクターには90度の回転式ロック機構を備えた金メッキ仕様の3.5mmモノラルプラグを採用している。ケーブル長は1.5m。

ヘッドフォン側のコネクターには90度の回転式ロック機構を備えた金メッキ仕様の3.5mmモノラルプラグを使用している
合成皮革製のイヤーパッドには、片側8カ所ずつ穴が開けられている。これにより密閉型ながら広いサウンドステージを実現したという

 外観はほとんど変わらない2機種だが、音質チューニングは大きく異なる。「SONOROUS III」には音響フィルターを追加されているほか、イヤーパッド形状も変えてモニターライクな音を実現した。「SONOROUS IIIは、音楽を忠実に再現しながら“聴いて楽しい音質”を目指した。一方のSONOROUS IIは、高音と低音を押した“攻めた製品”。ぜひ聴き比べてほしい」(同社)。

 なお、再生周波数帯域の数値は公開していないが、どちらもハイレゾ帯域をカバーしているという。インピーダンスは16Ω、感度は105dB。本体重量は410gとなっている。

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