「しあわせタマゴ」が有効な30分間にポケモンをまとめて進化させ、大量のXP(経験値)を稼ぐワザは、一般に進化マラソン、特にポッポを集中的に使う場合は俗に「ポッポマラソン」と呼ばれる。1回のマラソンで進化させられるのは60〜70体が限界だが、実はiPhoneを使っている場合、あるテクニックを用いれば100体以上、最大で120〜130体も進化させることが可能だ。
仮に70体のポケモンを進化した場合、通常は3万5000XPだが、しあわせタマゴの有効時間内であれば2倍の7万XPがもらえる。これが130体となると、最大13万ものXPが30分間で手に入るので、効率よくレベルを上げられる。
そのテクニックとは、タスクキルを用いて進化アニメーションを強制的に終了させることだ。マラソンの所要時間のほとんどは進化アニメーションの再生時間であり、これが省略できれば1体の進化にかかる時間はぐんと縮まる。そこで進化アニメーションが始まった瞬間にアプリごと終了し、すぐさま再起動を行うことで、アニメーションの工程を省略し、すぐに次のポケモンの進化に着手できるというわけだ。
なぜこの手法がiPhone限定なのかというと、Androidではアプリの再起動に時間がかかることが多く、短縮どころか逆に余分な時間が必要となるからだ。具体的には、iPhoneの現行モデルでは10秒以内にアプリの起動が完了するのに対し、Androidではほとんどの機種で20秒以上、一昔前の機種だと1分以上かかる場合すらある。
ポケモンの進化のアニメーションは一体につきおよそ18〜20秒かかるので、iPhoneであれば前後の操作に必要な時間を考慮しても高速化が見込めるが、Androidであれば普通に進化アニメーションを再生するよりも遅くなってしまうというわけだ。
この方法のメリットは、1つのしあわせタマゴで多くのポケモンを進化できるようになることから、コストダウンにつながることだ。しあわせタマゴを入手するための80コインは、特に無課金ユーザーにとってはかなりの負担だ。その点、この方法を使えば、それだけ多くのポケモンを進化待ちにしておき、一度にまとめて進化させられる。結果、ポケコインの節約につながるというわけだ。
逆にデメリットとなるのは、操作が複雑になることだ。通常のポッポマラソンであれば、進化アニメーションが終わり次第、次のポケモンを開いて進化ボタンを押すだけだが、上記の方法では、「進化アニメーション開始」→「ホームボタン2度押しでタスクキルを起動」→「アプリ終了」→「ホーム画面に戻ってアプリ再起動」→「ポケモンの一覧を開く」→「次のポケモンを開いて進化ボタンを押す」と、複雑な操作を正確に繰り返さなくてはいけない。アプリを終了させる度にスクロールの位置がリセットされるのも厄介だ。
もちろん、こうした面倒さと引き換えに100匹以上のポケモンをしあわせタマゴの有効時間内に進化できるのは魅力だが、かなりの気合と集中力が必要となる。これまでのように、片手間に進化マラソンを行うのは難しい。
ちなみに、このタスクキルを利用した進化マラソン効率アップの裏ワザは、いつまで有効か分からない。今後のアップデートで対策される可能性もある。また、アプリの仕様上想定していないほど短時間でXPを稼ぎすぎると、チート行為に見なされてソフトBANの対象となってしまうリスクも考えられる。試すのは自己責任となる「禁断の技」と言えそうだ。
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