ニュース
» 2017年07月05日 23時30分 UPDATE

2017年内提供予定:ぺんてるが“落書きVR”を開発中 なぜ?

文房具大手のぺんてるが、デジタルコンテンツを手がけるアルファコードと共同で“落書き”体験ができるVRコンテンツの開発を進めている。一体なぜなのだろうか?

[井上翔,ITmedia]

 VR(仮想現実)空間で“落書き”ができる――文房具大手のぺんてる(東京都中央区)が、デジタルコンテンツを手がけるアルファコード(東京都文京区)と共同でVR(仮想現実)ソリューション「RAKUGAKI VR(ラクガキブイアール)」の開発を進めていることを明らかにした。

 その背景には、何があるのか。

RAKUGAKI VRのロゴ

「モノ」中心から「コト」中心へ

ぺんてるの耒谷常務 ぺんてるの耒谷元常務

 最近は消費者のニーズが多様化し、製品を買う動機が「モノ(製品自体)」から「コト(製品を使って実現できること)」にシフトしていると言われる。また、デジタル製品が多くあふれる中、使い捨てカメラやレコードといった「アナログ」的なものが「体験・実感できるもの」として若年層でブームになる現象も見受けられる。

 その潮流を踏まえて、ぺんてるは2014年から「GINZA RAKUGAKI Cafe & Bar by Pentel」や「校舎の思い出プロジェクト(キヤノンマーケティングジャパンとの共催)」といった「文房具を体験・実感すること」に主眼を置いたイベントを開催している。

アナログ回帰 昔使われた「アナログ」的なものが、体験・実感できるものとして若年層でブームになることもある
GINZA RAKUGAKI Cafe & Bar by Pentel校舎の思い出プロジェクト ぺんてるは2014年から文房具を体験・体感できるイベントを開催

「書く(描く)体験」の延長線上にあるVR

ぺんてるの八巻靖浩氏 ぺんてるの八巻靖浩マーケティング推進部長

 同社がRAKUGAKI VRの開発に踏み切ったのは、「文房具を体験・実感すること」の延長線上にある。要するに、何かを書く(描く)楽しさを昨今のデジタルトレンドの1つであるVRと絡めて知ってもらうことを狙っているのだ。

 7月5日に報道関係者に披露されたRAKUGAKI VRのβ版(バージョン0.9)では、「HTC VIVE」を用いて「お絵かき(厳密にはクレヨン並べ)」を体験できた。VR空間内にあるクレヨンを「手に取り」、空や地面に向かって何かを「描く」――――言葉では伝わりにくいが、実際にやってみると結構楽しい。

操作する様子 VRシステムには「HTC VIVE」を採用。右手のコントローラーでクレヨンの選択や描画を行い、左手のコントローラーで描いた絵(並べたクレヨン)を消去できる
外部モニター 「回りの人にも何を書いて(描いて)いるのか分かるようにする」(説明員)ために、VR HMD(ヘッドマウントディスプレイ)の表示内容はモニター出力もされる

正式なお披露目は「2017年内」を予定

 RAKUGAKI VRは、ぺんてるや文房具店が主催する体験形イベントで用いることを想定している。正式版(バージョン1.x)は、2017年内の公開を目指して開発が進行中だ。

 VRでお絵かき――近未来的で、ある意味レトロな体験ができる日も近い。

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

この記事が気に入ったら
ITmedia LifeStyle に「いいね!」しよう