Hutchison Telecom、香港初のR-UIMカード方式のCDMA投入

» 2004年06月07日 16時43分 公開
[山根康宏,ITmedia]

 Hutchison Telecomは香港のCDMAサービス3-CDMAにR-UIMカード(リムーバブル・ユーザー・アイデンティティ・モジュール。UIMとも呼ぶ)方式を新たに採用し、3年ぶりに新機種を投入した。中国TLC製の「1828」はR-UIMカード方式のモノクロ液晶端末で、音声通話とSMSに対応したベーシック機能端末。端末価格は480香港ドル(約7000円)とGSMのローエンドモデルより安く、料金プランによっては無料で提供される。

TCLの「1828」。R-UIMカードスロットを備える

 またCDMAの料金プランも一新し、低料金を主体とした3プラン──18香港ドル(約260円)/月、38香港ドル(約550円)/月、88香港ドル(約1280円)/月銭とした。最安のプランは他の事業者と比較しても香港中で最低料金となっている。

 香港のCDMAサービスはGSMと比較して、端末種類が少なく新機種が出なかったことや、端末で契約が必要な煩わしさなどから、ユーザー離れが大きく進んでいる。2000年には約28万人だった契約者数も2003年末時点で約4万人であり、市場シェアは1%以下まで落ち込んだ(OFTAによる)。最後に製品が投入されたのは2001年4月の三洋電機製「C401SA」で、それから約3年間、香港市場には新機種がリリースされていなかった。

 今回投入されたTCL製端末は通話とSMSのみに機能が絞られたベーシックな端末で、前機種C401SAのようなカラーの待受画面、和音の着メロ、コンテンツサービスなどには対応していない。

 これはHutchisonが香港のCDMAのユーザーターゲットを低所得者層向けに方向転換し、同社のW-CDMA/GSMサービスとの区分けを明確にしたものと見られる。

 現在、香港のCDMA免許はHutchison 1社のみに与えられているが、2005年11月に免許の期限切れとなる。香港通商産業省は利用者の利益保護の観点から、ユーザー数が激減したHutchisonには免許更新の優先権は与えず、新規参入を希望する企業と平等に入札を行わせる考えを示している。またこのCDMA免許更新は、CDMA2000方式による3G免許とすることも検討されている。今回のR-UIM方式の導入は、これらの意向を踏まえての戦略と考えられている。

 なおR-UIMカード方式のCDMA端末は中国を皮切りに、最近CDMAをサービスインした台湾やタイでも導入されており、日本のauでも導入が検討されている。

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