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iOS 10にしたSIMフリー「iPhone SE」で格安SIMのデータ通信を使ってみた(1/2 ページ)

格安SIMユーザーにとって、iOSのバージョンアップは常に「戦々恐々」な面がある。バージョンアップによってデータ通信ができなくなることがあるからだ。とりあえず、iOS 10にしたSIMロックフリーの「iPhone SE」で、格安SIMを何枚か試してみよう。

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 9月14日(日本時間)に配信を開始した「iOS 10」。iOSのバージョンアップといえば、MVNOサービスのSIMカード(いわゆる「格安SIM」)で通信できるか否かが常に話題となる。OSバージョンアップ(あるいは「キャリア設定」のアップデート)の度に通信できなくなることがあるからだ。

 そこで、格安SIMを何枚かピックアップし、iOS 10を適用したSIMロックフリーの「iPhone SE」(私物)で使えるかどうかテストしてみることにした。

 検証は、以下の通りの手順で行った。

  1. SIMカードを抜き、無線LAN(Wi-Fi)をオンにする
  2. MVNOが提供するAPN(データ通信の接続先情報)構成プロファイルをダウンロードし、インストールする
  3. 無線LANをオフにする
  4. SIMカードを挿入し、「4G」表示(データ通信の確立)を確認する
  5. 「RBB TODAY SPEED TEST」アプリで通信速度を計測(アイティメディア社内)
  6. インターネット共有(テザリング)を試す
  7. 1に戻る(繰り返し)

 果たして、格安SIMたちは正常に通信できるのだろうか……?

iOS 10にバージョンアップした「iPhone SE」
iOS 10にバージョンアップした「iPhone SE」。NTTドコモや同社回線を使う格安SIMでは「LTE」表示が「4G」に変わる

OCN モバイル ONE

 NTTコミュニケーションズの「OCN モバイル ONE」は、APN構成プロファイルを手動でインストールする方法のほかに、アプリを使って設定する方法がある。今回は、前者の方法で接続を試みた。

 結果は成功で、インターネット共有も問題なくできた。NTTコミュニケーションズも、動作確認の完了を報告している。

 通信速度は22時25分頃に計測した。結果は上り(送信)が4.96Mbpsと堅調だったものの、下り(受信)が0.79Mbpsと振わなかった。OCN モバイル ONEは最近下り通信速度が厳しい状況になりやすい。改善を期待したいところだが、どうなるだろうか……。

※OCN モバイル ONEの速度計測において設定ミスがあったため、再度計測を実施し、それを踏まえて文章を一部修正しました(22時35分)

OCN モバイル ONEでの測定結果
OCN モバイル ONEでの測定結果。下りの通信速度が厳しい

IIJmio高速モバイル/Dサービス

 インターネットイニシアティブ(IIJ)の「IIJmio高速モバイル/Dサービス」も、APN構成プロファイルを手動でインストールする方法とみおぽん(アプリ)を使ってインストールする方法がある。今回は、前者の方法で接続を試みた。

 結果は成功で、インターネット共有も問題ない。IIJも、動作確認の完了を公式ブログで報告している。

 通信速度は、17時2分頃に測した。結果は下りが4.84Mbps、下りが3.62Mbpsと、必要十分な速度を得られた。

IIJmioでの測定結果
IIJmioでの測定結果。速度は必要十分

楽天モバイル(申込種別007)

 楽天の「楽天モバイル」では、APN構成プロファイルを手動でインストールできる。ただし、申込種別(契約時期)によってダウンロードすべきプロファイルが異なるので注意が必要だ(参考リンク)。筆者の場合は「007」の契約区分のものをダウンロードし、インストールした。

 結果は成功で、インターネット共有も問題ない。9月14日現在、動作確認済み端末にはiOS 10を搭載したiPhoneは掲載されていないが、今後の更新で追記されるものと思われる。

 通信速度は19時55分頃に計測した。結果は下りが5.25Mbps、上りが4.5Mbpsと、IIJmio同様に十分に実用的な速度となった。

楽天モバイル(申込種別007)での測定結果
楽天モバイル(申込種別007)での測定結果。速度は必要十分

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