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「あなたの“Google携帯”作って」――AndroidでiPhoneライクなUIも

» 2007年11月13日 16時39分 公開
[ITmedia]

 「携帯電話の『Hello,World!』を」――米Googleは11月12日、携帯電話向けオープンプラットフォーム「Android」のSDK(ソフトウェア開発キット)と、Androidを活用したサービスの開発事例をWebサイトで公開した。Google Mapsとアドレス帳を組み合わせたアプリや、iPhoneのようなタッチスクリーンUI、アプリの開発手法などを、YouTubeに投稿した動画で紹介している。

画像 Android公式サイト

 SDKは、Windows、Linux、Mac OS X用のSDKを公開。エミュレーター付きでダウンロードできる。

 Androidの概要や開発事例を紹介する動画「Android Demo」では、技術担当のスティーブ・ホロウィッツさんが「うわさされた“gPhone”はないが、Androidを使えば数千ものgPhoneを作ることができる」と話し、社内で開発したアプリのデモを公開している。


画像 Mac OS XライクなUI
画像 Google Mapsで友人の住所を検索
画像 テキストチャットも

画像 タッチスクリーンでスクロールできるWebブラウザ
画像 アクセス履歴をサムネイルで表示
画像 実際のSDKを使った開発フローも詳細に紹介

画像 モバイルアプリ開発企業SkypopのCTOが1日で作ったという数独アプリ

 デモでは、アドレス帳から友人を検索し、その住所をGoogle Maps上に表示させるアプリや、テキストチャット、Webブラウザ、3Dゲームなどを紹介。タッチスクリーンのUIを利用し、iPhoneのようにスクリーンを指で触って画面をスクロールする――といったデモもある。

 できるだけシンプルに開発できるように配慮したといい、アドレス帳から電話をかけるアプリ「HelloAndroid」を7分間で作り上げる動画や、外部開発者が「とてもシンプルだから、最初の1日で数独アプリを作り上げた」などと話す動画も公開された。

画像 サーゲイ・ブリン氏

 米Googleの創業者サーゲイ・ブリン氏は「Android Demo」の動画に登場し、「わたしはLinuxやGNUといったフリーツールでPC向けのすばらしいサービスの作り方を学んだが、Androidなら携帯電話で同じことができる。ベストアプリはあなたような技術者によって作られる。これまでに見たことがない革新的なアプリを楽しみにしている」とコメントしている。

 同社は、賞金総額1000万ドルのAndroidアプリコンテストも開く

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