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NEC、自社基幹システムを全面刷新 クラウド化

» 2009年03月03日 07時00分 公開
[ITmedia]

 NECは3月2日、自社基幹システムの全面刷新に着手したと発表した。グループ全体に基幹システム機能を提供するクラウド指向のサービス基盤として構築、TCOと間接部門コストの2割以上の削減と、ノウハウを活用したクラウドサービスを展開していく。

 NECグループの国内外の主要関係会社も含む、販売、経理、資材の基幹システムが対象。2010年4月に経理システム、11年4月に販売・購買システムのサービスインを予定している。

 BPR(Business Process Re-engineering)により策定したグローバル対応の標準業務プロセスを実装し、業務効率化と国際会計基準への対応、内部統制の強化も図る。ビジネスプロセスモデリングにはARISを適用、SAP ERPを標準システムとして採用する。業務効率化により、12年度までに対象領域の間接部門費用を2割以上削減するとしている。

 新システムは、グループ全体へのサービス提供基盤として国内の特定データセンターに集中設置。社内部門とグループ各社はネットワーク経由でサービスを利用する仕組みで、SOAにより既存システムと連携させる。11年度までにシステムTCOを2割以上削減するのが目標だ。

 Windows Server 2008とSQL Server 2008によるWindowsベースとし、省電力サーバ「Express5800/ECO CENTER」など自社製品を採用するほか、独自技術を取り入れたクラウド指向のミドルウェア、仮想化システムの自動生成などを実現する運用管理ミドルウェアを新規開発する。

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