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Intel、新しいAtomプロセッサを発表

» 2009年04月08日 14時42分 公開
[ITmedia]

 米Intelは4月8日、新しいAtomプロセッサと今後のロードマップを北京で開催のIntel Developer Forum(IDF)で発表した。

 新Atomは「Z550」「Z515」の2種。Z550はクロックスピード2GHzでハイパースレッディング技術をサポートし、熱設計枠は3ワット以下。Z515は、パフォーマンスが必要なときにプロセッサを1.2GHzで動かす新技術「Intel Burst Performance Technology(BPT)」を備える。

 またIntelのウルトラモビリティ部門上級副社長兼ジェネラルマネジャー、アナンド・チャンドラシーカ氏は、次世代のMID(モバイルインターネットデバイス)向けプラットフォーム「Moorestown」の搭載機のデモを行った。現行版のCentrino Atomと並べて、Moorestownは待機電力が10分の1以下になることを示した。消費電力の削減は、新しい電源管理技術、MID向けに最適化した新たなパーティション、high-k 45ナノメートル(nm)製造技術を組み合わせて実現したという。

 Moorestownは2010年に登場予定で、Atomプロセッサコア、グラフィックス、ビデオ、メモリコントローラを統合したシステム・オン・チップ(コードネーム「Lincroft」)とチップセット(コードネーム「Langwell」)で構成される。このプラットフォームには、PCのようなインターネット体験と携帯通話機能に最適化したモバイルLinuxソフト「Moblin」が付いてくる。

 Intelは今後の製品ロードマップも発表した。同社は現在、メインストリームPCやノートPC向けのNehalemプロセッサをさらに投入することに目を向けており、グラフィックス機能を統合した32nm版Nehalemや、マルチプロセッササーバ向けの8コア搭載のNehalem EXなどを2009年後半に製造するとしている。また組み込み向けとして、Nehalem EPをベースにしたプロセッサ(コードネーム「Jasper Forest」)を発表した。

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