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“Apple税”、4人家族で3000ドル以上――MSスポンサーの報告書

» 2009年04月10日 14時08分 公開
[ITmedia]

 4人家族がMacを購入すると、Windows PCを購入した場合と比べて、3000ドル以上の「Apple税」がかかる――調査会社がこのような「Apple税白書」を公開した。

 この白書は米調査会社Endpoint Technologies Associatesの社長でアナリストのロジャー・ケイ氏が執筆したもので、Microsoftがスポンサーについている。

 白書では幾つかの角度からMacとPCの価格を比較している。例えばノートPCでは、ローエンドMacBookが999ドル、それよりもHDD容量とディスプレイサイズが大きいDellのバリューモデルが599ドルだ。メインストリームのモデルでは、新型MacBookが1299ドル、それよりも高スペックのHewlett-Packard(HP)のモデルが999ドルだ。

 デスクトップでは、ローエンドMac Miniが599ドル、それよりHDD容量が大きいDellのバリューモデルが499ドル。メインストリームモデルでは、ローエンドiMacが1199ドル、HPのTouchsmartが1150ドル、DellのXSP Oneが899ドルとなっている。

 ケイ氏はコンピュータ本体以外のコストにも言及し、「隠れたApple税」としている。例えばBlu-rayドライブにアップグレードする場合、Windows用のドライブなら95ドルだが、MacはBlu-ray非対応なので300ドルのプレーヤーを買わなくてはならないとしている。Mac Pro用のATI Radeon HD 4870はAppleのオンラインストアで350ドルだが、PC用はAmazonで260ドルという。

 ソフトウェアに関してもMac版はWindows版より高額と指摘。またMobileMeは150ドルだがWindows Liveは無料だとしている。さらにHDMIやBlu-ray、内蔵3GなどMacが対応していないものを「機会費用」として挙げている。

 同氏は総コストを比較するために「両親と子供2人の4人家族が、デスクトップマシンとノートPC(どちらもWindows XP)を買い換えて、5年間使った場合」という想定で、Macの場合とWindowsの場合のコストを計算した。購入して2年目に外付けネットワークストレージを、3年目に新しいグラフィックスカードとメモリ、4年目にBlu-ray機能を追加したと仮定し、MobileMeやサポートなどのサービスの費用も計算に入れた。

 計算の結果、Windows PC(699ドルのDellマシンと1049ドルのHPマシン)を購入した場合の5年間の総コストは2693ドル。Appleマシン(999ドルのMacBookと2500ドルのMac Pro)の場合は6060ドル。差額、つまり「Apple税」は3367ドルになるという。ケイ氏は、最もコストが掛かっているのはハードだが、ソフト買い換えの費用も重要だとしている。Vista、Windows 7ではほとんどのXPソフトが動くため、Windowsならソフトの買い換え費用はゼロだと述べている。

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