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Appleに挑む“DVDヨン”の広告、撤去される

» 2009年06月10日 14時08分 公開
[ITmedia]

 著名なハッカー「DVDヨン」がAppleストア前に掲示した挑戦的な広告が、掲示後すぐに撤去された。

 「DVDヨン」ことヨン・ヨハンセン氏は、DVDのコピープロテクトを破ったことで有名な人物で、現在はiPod、PSP、携帯電話など多数の携帯機器に対応したメディア同期化ソフト「doubleTwist」を手掛けている。

 同氏は6月に入って、「The Cure for iPhone Envy(iPhoneうらやましい病の治療薬)」というキャッチコピーを使ったdoubleTwistの新たな広告キャンペーンを開始した。「iTunesライブラリをどんなデバイスでもすぐに聴ける」とうたい、Appleに直接挑む内容となっている。

 キャンペーンの一環として、同氏はAppleの開発者会議WWDCが始まる6月8日に、サンフランシスコのAppleストアの前にあるBART(ベイエリア高速鉄道)の駅出口に大きな広告をはり出す予定だった。

張り出された広告

 だが広告は予定より早く5日に掲示された上に、その直後にBARTによってはがされた。BARTが「広告の色が暗くて駅の出口に光が入らないため」と説明したため、ヨハンセン氏は背景が白の広告を用意したが、それも「背景が白で塗りつぶされている」という理由で却下されたという。

はがされる広告

 同氏は、BARTの広告代理店の要求に従って背景が透明な広告を作成したが、文字がかなり読みにくくなってしまったと話している。広告が再掲示される日も知らされていないという。

 「AppleはBARTの主要広告主だ(彼らは以前、BARTの駅全体にiPodの広告をはり出したことがある)。AppleのWWDCは12日に終わる。何が起きているのか極めて明白だ。われわれの広告はきっと、WWDCが終わった後でタイミングよく掲示されるだろう」とヨハンセン氏は自身のブログで述べている。

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