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「婚活」は「恋愛科学」で 結婚特化の新サービス「match.com marriage」

» 2009年06月11日 19時35分 公開
[ITmedia]
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 交際相手をマッチングする「match.com」を運営するマッチ・ドットコムジャパンは6月11日、結婚相手探しに特化した新サービス「match.com marriage」(マッチ・ドットコム マリッジ)を始めた。恋愛に関するベストセラーで知られる米国の人類学者、ヘレン・フィッシャー博士による性格診断テストなどに基づき、最適な相手を紹介できるという。

 「match.com」は交際相手を探すサイトとして2002年11月に日本語サービスをスタート。ポータルサイト経由なでサービスを展開することで会員数を伸ばし、今年2月には国内100万人を突破した。

 match.com marriageは交際相手のマッチングサービスから踏み込み、真剣に結婚を考えている独身者向けの相手紹介型サービス。相性のいい相手の紹介から、その後のコミュニケーションのプロセスまでをサポートする「新しい婚活ツール」だという。

 本人が登録した条件に加え、性格診断テストで相性がいいと判断された相手を紹介する「恋愛科学」をマッチングに導入したのが売りだ。テスト作成にはmatch.comのチーフサイエンスアドバイザーを務めるフィッシャー博士が協力。フィッシャー博士は、人類学や動物行動学などの知見から「愛は4年で終わるのが自然だ」などと説いた著書「愛はなぜ終わるのか」が日本でもベストセラーになったことで知られる。

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 テストは56問からなり、結果によって人の性格を「冒険型」「建設型」「指導型」「交渉型」の4タイプに分類。冒険型は「新しいもの好き/リスクをいとわない」、指導型は「分析能力に優れ論理的、意志が強い」などとされ、各タイプごとの相性のよしあしを判断する。冒険型と建設型は男女とも同タイプを好むが、指導型の人は交渉型の異性を、交渉型の人は指導型の異性を好む──といったデータに照らし合わせ、相手紹介に活用する。

 サイトが紹介した相手に対し互いに関心があれば、質問などをメールでやりとりし、「初顔合わせ」(初デート)に至る──という流れ。登録プロフィールは紹介されたユーザー同士のみ閲覧できるなど、プライバシー保護も堅めになっている。

 オープン当初の料金は、90日間コースが2万円(通常料金は3万円)、180日間コースが3万円(同5万円)、365日間コースが5万円(同8万円)。

 フィッシャー博士は「相手を選ぶ要素にはルックスやライフスタイル、経験などに加え、生物学的な相性もある」と診断テストの有効性を説く。

 さらに「不安な時代には人間は基本、つまり『愛』に戻ろうとする。DNAを残すために、生物学的にも、結婚したい人が増える時期だ」として、「『コンカツ』はいい言葉。昔から女性が自然にやってきたことを、言葉ができることで堂々と現代でもできるようになる」と、女性からの婚姻アプローチは珍しいことではないと解説する。「match.com marriageが21世紀の『ナコウド』になると信じている」

photo フィッシャー博士(左端)ら

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