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P2Pで音楽交換のユーザーに192万ドルの損害賠償命令

» 2009年06月22日 11時43分 公開
[ITmedia]

 P2Pソフトを使って楽曲を違法に交換したとして、米国の女性に192万ドルの損害賠償支払いが命じられた。電子フロンティア財団(EFF)が伝えた。

 この判決は、全米レコード協会(RIAA)がP2Pユーザーであるジャミー・トーマス−ラセットさん(32)を相手取って起こした訴訟で下された。RIAAは2004年以来、多数のP2Pユーザーを著作権侵害で訴えてきた。多くのユーザーは裁判で争う前に和解に応じ、トーマス−ラセットさんは初めて法廷でRIAAと争った被告となった。

 陪審団は6月18日、トーマス−ラセットさんが著作権付き楽曲24曲を違法に交換したとして、1曲当たり8万ドルの侵害賠償を支払うよう命じた。

 この訴訟では2007年に、トーマス−ラセットさんに22万ドルの支払いが命じられた。しかし法的手続きに問題があったため、この判決は破棄された。今回の判決では、損害賠償が大幅に増額されている。金額が過大であることを考えると、弁護団は判決が違憲だとして異議を唱えることを検討する可能性が高いとEFFは述べている。

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