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Apple、iPhone改造法の削除要求を撤回

» 2009年07月24日 15時09分 公開
[ITmedia]

 AppleがWikiサイトにiPhone改造法を削除するよう要求していた件で、同社が削除要求を取り消したことが分かった。オンライン市民権団体の電子フロンティア財団(EFF)が7月22日に明らかにした。

 Appleは昨年、非営利WikiサイトBluWikiに対し、iPodとiPhoneをiTunes以外のメディア管理ソフトと連係させる方法についての投稿を削除するよう求めた。このような情報は、コピープロテクト解除を違法とするデジタルミレニアム著作権法(DMCA)に違反するとAppleは主張していた。BluWiki運営者は問題の投稿を削除したが、削除した情報を復活させる権利を求め、EFFと協力して4月にAppleに対して訴訟を起こした

 Appleは7月8日に、BluWikiに対する削除要求を撤回すること、「今後(BluWikiの)iTunesDB Pagesの公開に対して反対しない」ことを表明した。これを受け、EFFはAppleに対する訴訟を取り下げるという。

 「Appleが根拠のない法的な脅しを撤回したことは喜ばしいが、7カ月の間(問題の情報が)検閲され、訴訟にまで至ったことは残念だ。それにAppleは、技術的手段を用いてiPod touchとiPhoneのユーザーをiTunesに囲い込み続けている」とEFFは述べている。

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