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Microsoftの検索エンジンBing、シェア10%超える

» 2009年09月17日 15時47分 公開
[Nicholas Kolakowski,eWEEK]
eWEEK

 夏に華々しいデビューを飾った米Microsoftの検索エンジンBingが、8月に米検索市場で10.7%のシェアを獲得した。調査会社Nielsenが新たな調査結果を報告した。

 これによりBingは最も急速に伸びたオンライン検索エンジンとなり、シェアの伸びは22.1%となった。Bingは米Google、米Yahoo!に次いで3位に付けている。

 これに対して、Yahoo!は市場シェアが前月から4.2%減少し、16%になった。Googleは同じ期間にシェアを2.6%伸ばして、64.6%を占めた。

 4位、5位は米AOLと米Ask.comで、ぞれぞれシェア3.1%、1.7%と大差を付けられている。

 MicrosoftとYahoo!は7月29日に、検索広告で提携を結び、BingをYahoo!のサイトの検索エンジンにすると発表した。2010年初めにこの取引が実現すれば、Bingの市場シェアは30%近く――MicrosoftとYahoo!の現在のシェアを合わせた数――にまで拡大する可能性がある。

 これによって、理論上、Microsoftは64.6%のシェアを持つGoogleに対抗する上でより強力な立場に立つことになるが、一部のアナリストは、MicrosoftとYahoo!が提携しても、真の脅威からはほど遠いと主張している。

 Microsoftのスティーブ・バルマーCEOは提携発表の際に、より実用的なデータをBingの基盤に投入して、エンドユーザーにもっと関連性の高い検索結果を提供できるようになると示唆していた。

 Bingは6月3日の立ち上げ以来、徐々に検索市場で戦力を伸ばしてきた。それを支えたのは、推定8000万〜1億ドルをかけたMicrosoftの大規模な広告キャンペーンだ。シェア拡大を受けて、バルマー氏は7月のWorldWide Partner Conferenceで、Bingには勢いがあると語った。

 同氏はこのイベントで、「われわれは虐げられてきた。まだ市場で小さな存在でしかないが、ちょっとした魔力を持っている」と聴衆に語った。

 調査会社comScoreは7月に、米検索市場におけるBingのシェアが6月の8.4%から8.9%に増えたと報告した。一方Googleはシェアを0.3ポイント落として64.7%とした。Yahoo!のシェアはわずかに減少して19.3%となった。

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