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» 2010年05月24日 20時22分 UPDATE

「NAVITIME」がカーナビ端末に参入 au回線活用で地図更新、周辺情報も

「NAVITIME」がカーナビ端末に参入。auの3Gモジュールを内蔵し、ネット版サービスの利便性をカーナビでも実現するのが売り。

[小笠原由依,ITmedia]
photo CAR NAVITIME

 経路検索サイト「NAVITIME」を運営するナビタイムジャパンは5月24日、小型カーナビ端末「CAR NAVITIME」を7月以降に発売し、カーナビ市場に参入すると発表した。KDDI(au)の3G通信モジュールを内蔵し、最新の地図上にタイムリーな情報を反映させるなど、ネットサービスで培ったノウハウと通信機能を組み合わせ、ドライバーの利便性を高めたカーナビで大手に対抗していく。

 発売する「WND-01K」は、同社が「Wireless Navigation Device」(WND)と呼ぶ新カテゴリーの製品。5V型タッチパネル対応液晶ディスプレイ(480×272ピクセル)を搭載し、カーアダプターのほか内蔵リチウムイオン充電池でも駆動する。サイズは149(幅)×92.5(高さ)×28.5(奥行き)ミリ、重さは300グラム(バッテリー含む)と、小型軽量で、取り外して複数の車で使うこともできる。

 まず同社のWebサイト、auのオンラインショップ、auショップで販売する。価格はオープンだが、同サイトとauショップでは4万3800円。

 KDDIがデバイスメーカーなどに通信回線を提供するアライアンス型サービス「Link→au」の第1弾として、auの3G通信モジュールを内蔵。購入時には回線契約が必須だが、定額データ通信を月額525円(2年契約の「誰でも割シングル加入時)で利用できる。

NAVITIMEをカーナビに

 通信モジュールを内蔵することで、地図データや周辺情報などを最新に保てるのが売り。NAVITIMEや「EZナビウォーク」のスポット検索機能をそのまま搭載し、約650万件のスポット情報からフリーワードで検索できる機能や、NAVITIMEなどで検索数の多かったスポットを探せるランキング表示など、ネットサービスの使い勝手を移植。PC/携帯版のサービスで検索したルートを共有できる連携機能も備える。

 地図上には、施設や店を32種類の「スポットアイコン」で表示し、ジャンルが一目で分かるようにした。アイコンには、飲食店なら口コミ評価、駐車場なら空車情報なども表示し、タッチすればさらに詳細な情報を表示する。飲食店情報は「ぐるなび」「FooMoo」と連携し、見つけた店の割引クーポンなどを携帯電話にメールで送ることも可能だ。

photo 駐車場の空き情報が地図上にアイコンで表示される
photo レストランの口コミ情報も

「PNDより大きなマーケット」

photo ナビタイムジャパンの大西啓介社長(左)とKDDIの高橋誠グループ戦略統括本部長

 同社はこれまで、自動車向けには「EZ助手席ナビ」といったナビゲーションサービスを提供してきたが、基本的には運転者の同乗者向けサービス。というのも「携帯電話の形をしているせいで、道路交通法上は運転者は使えなかった」(ナビタイムジャパンの大西啓介社長)からだ。

 同社は携帯向け経路サービスで有料会員約400万人以上を抱え、そのうち自動車用ナビゲーションサービスを利用しているのは3分の1に当たる130万人。一方、急成長しているポータブルナビゲーション端末(PND)の国内市場は2009年に86万台。大西社長は「WNDにはPNDよりも大きなマーケットが存在する」と見て、今後は自転車向けやオートバイ向けなどへの横展開も計画している。

 地図の更新や各種サービスの利用などは無料で、ユーザーは月額通信料金を払えば最新のデータを常に利用できる。ユーザーが長く使えばその分のコスト負担も増すことになるが、携帯向けサービスで提供しているようなホテル予約サービスの仲介料や広告などで収益を得る可能性も検討する。

 KDDIの高橋誠グループ戦略統括本部長は「カーナビにもついにクラウドの時代がやってきた」と、Link→au第1弾となる新製品を歓迎する。Link→auは、デバイスメーカーなどのブランドで販売する端末にauが通信サービスを提供するアライアンス型ビジネスで、auブランドで端末から通信サービスまで提供する携帯電話ビジネスとは異なる、新しいビジネスモデルだ。

 「通信事業者以外の端末にいかに通信サービスを提供するかが今後重要になる」(高橋氏)として、ナビタイムをきっかけに今後も協業先の拡大を図っていく。通信料金は、「その端末がどれくらいの情報量をどれくらいの頻度でやりとりするかをヒアリングし、個々に決めていく」という。

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