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» 2010年06月10日 19時39分 UPDATE

「クラウド時代でもハードウェアが肝心」――NECがInteropで訴求

NECは、クラウド化を推進するためのハードウェア製品や技術、ソリューションをInteropで紹介した。

[國谷武史,ITmedia]
Cloud Platform Suite Cloud Platform Suiteのデータセンターパッケージ

 「Interop Tokyo 2010」(6月9〜11日開催)に出展しているNECは、企業やサービス事業者のクラウド化を支援する製品やソリューションを展示している。同社のブースは通信機器ベンダーとしてのハードウェア技術を来場者に強く印象付ける内容であった。

 同社のブース内で目立つのが、1月に発表したクラウド基盤パッケージ「Cloud Platform Suite」の大型ラックである。Cloud Platform Suiteは、クラウド環境に必要なサーバ、ストレージ、ネットワーク機器、ファシリティ、ミドルウェア、管理ツールをパッケージ化したもの。中小規模オフィス向けの「スタンダード」、大企業向けの「エンタープライズ」、通信事業者やサービス事業者向けの「データセンター」の3つのパッケージを用意する。ブースで展示しているのが、データセンターパッケージの構成だ。

 データセンターパッケージは、1ラックにサーバ、ストレージ、ネットワーク機器とソフトウェアを収容し、局所冷却装置を側面に搭載する。AC200V/DC48Vの給電に対応しており、通信事業者の局舎内の設備環境を大規模に変更することなく設置できるのが特徴である。

 Cloud Platform Suiteは、納品からサービス構築までの時間が短く、最短では組み上げと配線作業だけで1時間程度でサービス構築に着手できるという。従来は個々の機器を組み上げて配線し、ソフトウェアのインストールや仮想環境の設定、動作確認などで数日を要していた。

 同社プラットフォームマーケティング戦略本部の前田晃マネジャーは、「仮想環境の導入からクラウド構築までに必要なノウハウを凝縮した構成。コンピュータの統合から大規模環境への拡張まで柔軟に対応する」と説明する。システム管理ツールには仮想マシンの設定テンプレートが用意され、管理者がCPUなどのリソースを選択するだけで、複雑な設定をしなくても仮想マシンを運用できるようになる。

 前田氏は、「クラウド時代になってもハードウェアが基盤であることに変わりはない。ソフトウェアやサービスを効率的に運用するためハードウェアの技術力をこれからも高めていく」と話している。

 同社が開発を進める「プログラマブルフロー」というネットワークソリューションも参考展示している。プログラマブルフローは、経路制御を行う「プログラマブルコントローラ」と転送制御を行う「プログラマブルフロースイッチ」で構成される。

 データセンター内には多数のスイッチ、帯域制御装置、ロードバランサなどの機器があり、複雑な構成が組まれている。プログラマブルフローはこれらの機器の集約化と通信経路の最適化を図るものだ。プログラマブルフロースイッチには、個々の機器の機能を柔軟に持たせることができ、プログラマブルフロースイッチによって構成されたネットワークをプログラマブルコントローラが制御していく仕組みとなる。

 このほか、CPUにIntel Atomを使用するデータセンター向けサーバ「Express5800/E110b-M」と、Core 2 Duoを使用する「Express5800/iR110a-1H」による消費電力の比較を行い、Express5800/E110b-Mの消費電力が、Express5800/iR110a-1Hの7分の1程度になる様子を紹介した。ホスティングサービスにおけるWebサーバ用途などでは、サービス事業者の電力消費を大幅に抑制できるとしている。

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