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検索悪用のマルウェアは7割がGoogleを利用

» 2010年07月30日 07時55分 公開
[ITmedia]

 セキュリティ企業の米Barracuda Networksは、検索エンジンで配布されているマルウェアとTwitter利用に関する2010年上半期の動向報告書を公開した。報告書によれば、マルウェアに利用される検索エンジンは圧倒的にGoogleが多いことが分かった。

 マルウェア動向の調査ではMicrosoftのBing、Google、Twitter、Yahoo!を約2カ月にわたって調査し、約2万5000の検索用語と550万件の検索結果を分析して、マルウェア配布サイトが表示される状況を調べた。

 その結果、マルウェアの圧倒的多数を占める69%がGoogleで見つかり、次いでYahoo!が18%、Bingが12%、Twitterが1%の割合だった。

 マルウェア配布サイトはGoogleトレンドで上位にくるような注目のキーワードで検索した結果に出てくることが多く、この調査期間中に悪用されていた検索用語はNFL選手の名前を筆頭に、女優、Playboyのプレイメイト、ハーバード大学への不正入学のニュースで当時話題になっていた学生などが上位に入った。

 一方、Twitterでは正規アカウントと不正アカウントを含め約2500万のアカウントを調べた。犯罪に関与しているとの疑いからTwitterが使用停止措置を取ったアカウントの割合を見ると、2010年上半期は1.67%となり、2008〜2009年に比べるとやや落ち着きを見せた。ユーザーのTwitter利用が活発になるほど悪質な行為も増えるとBarracudaは分析している。

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